この記事では、二日酔いの迎え酒がなぜアルコール依存症になりやすいかがわかります。また、迎え酒が切れた時にどんな離脱症状(禁断症状)が起こるのかもわかります。
ところで、毎晩、晩酌する人は、日に日に酒量が増えていき、深酒になり毎朝二日酔いになる人が大勢います。
こんな事になっていませんか?
- 毎晩深酒して、次の朝、二日酔いになる
- 二日酔いがしんどいので、さらに迎え酒をする
- そのまま酔ってしまい、会社にいくのが面倒くさくなる
- 結局、会社を午前休や有休で休む
筆者の生活はこのような感じでした。毎晩、泥酔するまで飲む。二日酔いになり、迎え酒をして会社にいく、または休む。
なぜ毎晩、深酒をするのでしょうか?
二日酔いなのに迎え酒って気持ち悪くならないのでしょうか?
二日酔いに迎え酒が危険な理由
毎晩の深酒、二日酔いの迎え酒、これらはアルコール依存症の初期行動です。このまま続けるとアルコール依存症になる危険があるため、すぐやめましょう。次に、迎え酒によるアルコール依存症の初期症状・アルコール離脱症状(禁断症状)について、体験したことを挙げてみます。
二日酔いに迎え酒は危険!
これをし続けるとほぼアルコール依存症になりますよ。
アルコール依存症の初期症状は毎日の深酒
アルコール依存症は飲み始めたら止まらない
アルコール依存症者は「ごちそうさまができない」と言われます。普通の人なら、晩酌である程度酔ったらそこで「ごちそうさま」をします。しかしアルコール依存症はいったん飲み始めたら最後、人に止められても延々と飲んでしまうのです。
アルコール依存症はお酒を楽しんでいない
「ごちそうさま」ができず、泥酔、酩酊まで飲まないと済まない。逆にいうと酩酊させるのが目的で飲んでいます。お酒や料理の味など楽しんでいないのです。そして必ず深酒になってしまいます。酩酊までいくと、明日の仕事のことなどどうでもよくなり、奥さんや同僚に「もう止めなさい」と怒られるまで飲み続けます。
危険な二日酔いの迎え酒
そして当然、二日酔いになります。ここで普通の人は「昨晩飲み過ぎた、二日酔いが気持ち悪い。もう酒はしばらく飲むまい」 などと飲み過ぎを反省します。しかしアルコール依存症は反省しません。
二日酔いを迎え酒でごまかす
二日酔いの気持ち悪さを、なんと酒を飲んででごまかしはじめます。「二日酔いなのに飲むだなんて信じられない」 と普通の人は思われますが、迎え酒をして再び酔っぱらうと、二日酔いのしんどさがだんだん麻痺してきます。
迎え酒をして会社をサボる
始めのうちは一杯ほど飲んで二日酔いのしんどさを麻痺させ、出勤します。慣れてくるとそれも面倒くさくなり、二杯も三杯も飲んでしまいます。あげくの果てに会社を午前休にしたり、欠勤するようになります。こうなってくると、朝から晩まで飲み続ける「連続飲酒発作」という症状になってきます。
連続飲酒までいくと、ほぼアルコール依存症ですよ。
これはアルコール依存症の症状です。以下のサイトでも迎え酒の危険性を訴えています。
●厳禁、迎え酒
焼酎SQUAREサイト より引用
毒をもって毒を制す。これが二日酔いの迎え酒のすべてです。二日酔いの状態では、アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドによって自律神経が刺激され、頭痛、吐き気、動悸などの不快な症状があります。
そこへまた迎え酒としてアルコールを注入すると、大脳がまた心地よく麻酔され不快な症状やだるさなどを感じなくなるのです。でもこれは単に二日酔いの症状をお酒の酔いで麻痺させているだけなのです。
迎え酒で二日酔いをごまかすのは最悪のパターン。アルコール依存症へのスタートラインといっても言い過ぎではありません。
迎え酒のあとにアルコール離脱症状
二日酔いの迎え酒や連続飲酒発作がたびたび続くと、酒が切れた時にアルコール離脱症状を起こすようになります。アルコール依存症の初期では、次のような離脱症状が起こります。
- 手の震え(振戦)
- 異常な発汗
- イライラ、不安感(飲酒欲求)
1.手が震える
手が震えます。まるで映画のアル中のようにです、手の指がピクピク震え、ひどい場合は体も震えてきます。
部長の前で
筆者は、アルコール離脱症状で、酒が切れた時に手が震えるようになっていました。
ある時、部長と喫茶店にはいってコーヒーを飲むことになりました。スタバなので部長の対面に座る形になりました。コーヒーが来てカップを持ち、飲もうとするとプルプルと手が震え、コーヒーカップも震えてコーヒーがこぼれそうになるのです。
これは部長に見られてはいけないと思い、両手でカップを抱え込むようにして飲まなければなりませんでした。コーヒー一杯飲むのが大変です。
仕事中に字が書けない
手が震えるので、字も震えます。
そのころはシステム・エンジニアだったため、ほとんどの書類はパソコンから印刷するのですが、まれに手書きの書類があります。自分の署名だったり、封筒の宛先だったり。その際に手が震えて字がぐにゃぐにゃになるのです。どう頑張っても、あの頃のようなキレイな字がかけないのです。どうしようもないので、部下に代筆を頼んでいました。
医師もまずは振戦(手の震え)をチェックします
2.異常な発汗が起こる
暑くもないのに、額やわきの下、手のひらにじっとりと汗が浮かんできます。異常な脂汗がでてきます。アルコール離脱症状がひどい場合、顔から汗がポタポタとしたたり落ちてきたこともあります。
3.酒が切れるとイライラや不安感がおこる(飲酒欲求)
朝のアルコールが切れて数時間もたつと、だんだんイライラしてきます。アルコールがほしくなってきます。飲酒欲求です。
筆者は会社を定時に終えるとすぐコンビニにかけこみ、「かのか」や「宝焼酎」を買って店の外で飲んで酔わせていました。 毎日この繰り返しです。すでにアルコール依存症の入口まで来ていました。
深酒は続きまた二日酔い、迎え酒
また深夜まで飲み続け二日酔いになり、同じことを繰り返します。
二日酔いの迎え酒をして、アルコール離脱症状を抑えるため飲み続けると確実にアルコール依存症になるので注意!
外で飲み、家でも飲む
よったまま家に帰り、家では素知らぬ顔をして晩酌をします。そして深酒し、また二日酔いになり、朝の迎え酒。この悪循環が止まることなく続きます。
ここまできたらほぼアルコール依存症寸前です。体を壊すなど何かがあるまで止まりません。しかし、この段階で酒を控えておけばアルコール依存症寸前で止めることができたのです。
酒を止めるきっかけがなかった
筆者にはそのきっかけもなく、アルコール依存症の知識はもちろんなく、毎日の深酒がとまりませんでした。内臓のほうは丈夫で、健康診断や人間ドックで異常値などはでず。
「どこもおかしくないのなら別に飲んでもいいだろう」と知らずに毎日飲んでいました。ここで誰かに止めてもらえば、アルコール依存症にならずに済んだと考えています。
二日酔いに迎え酒は危険!それはアルコール依存症の症状
毎晩の深酒、二日酔いの迎え酒、これらはアルコール依存症の初期行動です。このまま続けるとアルコール依存症になる危険があるため、すぐやめましょう。
「飲みながらギャンブル」も、当たれば気持ちいい、負ければ悔しい、という気持ちでアルコールを長時間飲むことになります。これもアルコール依存症につながるとても危険な飲み方なのでやめたほうがよいです。
二日酔いの迎え酒を続けると、ほぼアルコール依存症になります
きちっとお酒を切りましょう!