こんなことはありませんか
- 健康診断で、飲み過ぎと言われた
- 最近、体がだるい
- 右の肋骨の下を抑えると痛い
- 皮膚や白目が黄色くなってきた
これらの症状は肝臓が痛んでいる時に現れます。
アルコール依存症にもなると、様々な病気に疾患しています。
精神病院では60もの病気にかかる可能性があることを指摘されました。
肝臓は沈黙の臓器といわれ、アルコールのせいで状態が悪くても症状がなかなか出ないため、気がついたら手遅れかもしれません。
お酒の飲み過ぎ、アルコールでどんな病気になるのでしょうか?
アルコールによる肝臓の病気とは



アルコールを飲み続けると、まずは脂肪肝になりなす。肝臓の表面や中に脂肪がたまってきます。すると肝臓の働きが悪くなってきます。
ただ、食べすぎによる脂肪肝と違い、アルコールによる脂肪肝は酒をやめれば治ります。
さらに飲酒を続けると、アルコール肝炎になります。命の危険があります。この時点で断酒しお酒をやめれば、回復することができます。
そしてさらに飲酒を続けると、肝硬変になります。肝細胞が死滅し、筋のようなものだけが残り、ごつごつとした肝臓になります。
肝臓が働かないない状態になります。



最後に肝臓がんです。肝臓は痛みがないので「発見したら手遅れだった」という話はよく聞きます。
肝臓の働きのチェック
採血して、肝臓の場合はガンマーGTP、GOT(最近はAST)、GPT(最近はALT)の値をチェックします。
肝臓は沈黙の臓器と言われるように、悪化しても痛みがないので定期的に採血が必要です。
肝臓の数値 ガンマーGTPの基準値は80以下
ガンマーGTPは簡単に言うと、肝細胞が壊れたときに上昇する値です。基準値を上回る場合だと、アルコール性肝炎、脂肪肝が疑われます。
精神病院では、ガンマーGTPが3,000や4,000の人がいました。
アルコール性肝炎は酒を止めると治ります。ただ、そのまま飲み続けた場合、肝硬変へ進行します。
肝硬変になると、肝細胞が死滅して肝臓が筋状になり、肝臓が働かなくなります。
死滅する細胞もなくなるため、ガンマーGTPが一時的に下がります。が、病状が進むと死ぬかもしれません。
アルコールによる肝硬変の症状
●肝硬変では次のような症状が起こります
くも状血管拡張:首や前胸部、頬に赤い斑点ができます。
肝炎情報センター肝硬変 より引用
手掌紅班:掌の両側が赤くなります。
腹水:下腹部が膨満する。大量に貯まると腹部全体が膨満します。
腹壁静脈拡張:へその周りの静脈が太くなります。
黄疸:白目が黄色くなります。
羽ばたき振戦:肝性脳症の症状のひとつで、鳥が羽ばたくように手が震えます。
こむらがえり:手足がつります。夜から明け方、ふくらはぎに多くみられます。
女性化乳房:男性でも女性ホルモンがあるが、肝臓での分解が低下するため乳房が大きくなります。
睾丸萎縮:男性で女性ホルモンが高くなるため睾丸が小さくなります。
アルコールにより肝硬変から肝臓がんへ
こうなると、黄疸が出て白目や肌が黄色くなり、身体が常にだるく、意識が混濁しはじめます。やがては肝臓がんになってしまいます。
ある40代のお父さんAさんは肝硬変、肝がんになり入院していました。
意識が混濁し、中学生の娘さんがお見舞いに来ても、誰だかわからない状態。
娘さんは涙を浮かべて帰っていったそうです。
また、一つ上の先輩Bさんは、B型肝炎なのにも関わらず、毎晩酔いつぶれるまで居酒屋で飲んでいました。
肝炎だからお酒はもちろん禁止、インターフェロン治療を受けなければならないのに、まったく治療を受けず。
結局、黄疸と腹水が出始めるのですが、それでも飲むのを止めず。
42才の若さで、奥さん、中学生の娘2人を残して亡くなりました。
【あわせてよみたい】
⇒アルコール依存症の末路②命にかかわる病気の体験談
アルコールによる肝臓の病気 まとめ
ここまでは肝臓の病気をおさらいしましたが、恐ろしいですね、死ぬかもしれない症状もありますね。
病気についてはまだほんの一部で、アルコールは脳、神経、骨など身体の隅々まで影響を及ぼします。
また次の記事に、他の症状について書いていきます。
お酒の代わりに、炭酸水で
飲酒欲求を下げよう
北欧発ソーダサーバー
【aarke/アールケ】
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⇒アルコール依存症の末路 失職した体験談
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⇒トイレ8回以上!回数が多い人は頻尿|原因と治し方