アルコール依存症になる前は天国だった季節。
クリスマスから正月にかけて。
クリスマスはおおっぴらに飲める。
会社はもうすぐ冬休みのため、朝から飲める。
大晦日は紅白や格闘技番組を観ながら飲み、年があけて正月になると元旦は朝から飲むのは当たり前。
「おとそ」といいつつ一升空ける。
なんて楽しい季節だったのでしょう。
アルコール依存症にはスリップ・再飲酒の危険



それがアルコール依存症と診断されてからは、クリスマスは飲めない、大晦日もシラフ、元旦もおとそを飲む親戚をウラヤマシイ目でにらみつけながら不味いおせち料理をつまむ始末。
正月がつまらん
なんてツマラナイ季節になったのでしょうか。飲まずに我慢できる方なら良いのですが、アルコール依存症にとって一番スリップ・再飲酒しやすい時期でもあります。
断酒会も、危険な元旦前、正月明けにわざと開催されたりします。
クリスマスにスリップ・再飲酒しないために



クリスマスはなんとなく気分が浮かれて飲みたくなるものです。病院からシアナマイドやノックビンが出ていれば忘れずに飲むようにしましょう。
子供たちはノンアルコールの「シャンメリー」だったりするので問題なしですね。
シャンパンが本物だったら



問題は、アルコール依存症の事を分かっていない妻・夫が本物のシャンパンを買ってきた場合です。
筆者はシャンパングラスにシャンメリーを注がれただけでも本物のシャンパンを飲みたくなりました。
本物のシャンパン
ましてや目の前に本物の高級な黄金色のシャンパンを注がれて、小さな泡がグラスの底から次々と浮かんできたりしてるのを見たらどうなるでしょうか?
かなりの確率で飲んでしまうと思います。
アルコール依存症がシャンパンを飲まないために



家でのクリスマスパーティは飲めないからといって食卓から去るわけにはいかないですよね。
一番よいのは「妻・夫に、食事の時はシャンパンを止めてもらうよう、あらかじめ言っておく」ですが、飲みたいほうはクリスマスなので飲みたいと思います。
とすると、こちらの飲酒欲求を抑えるしかありません。
飲酒欲求が強く出る状態は有名な「HALT」の時です。これは頭文字をとったものですが以下のような状態の時に飲酒欲求が強く出ます。
Hungry | 空腹 |
Angry | 怒り |
Lonely | 孤独 |
Tired | 疲労 |
この「Hungry(空腹)」をとってやれば飲酒欲求がたいぶ治まります。炭酸水でお腹を膨らませて飲酒欲求を抑えるというアルコール依存症の常とう手段がありますね。
- 炭酸水の代わりにシャンメリーを2~3本余分に買ってもらい、食事前に一気に飲む。
- クリスマスディナーとシャンメリーを一緒によく噛んで食べて、腹を満腹にする。
これらのことで、飲酒欲求がだいぶ収まると思います。ケーキを食べてもまだ飲みたい場合は、もう食卓から逃げるしかないです。