脊髄損傷、全身麻痺、死亡。アル中の息子のせい亡くなった父 依存症7

脊髄損傷、全身麻痺の体験談

アルコール依存症の知人の体験談です。

断酒して健康を取り戻した人、命を落とした悲惨な人などさまざまな体験を聞きました。

そのうちのひとつの話です。

Gさん夫妻の息子さんが、アルコール依存症でした。

息子さんは実家通いで、中学校の音楽の教師をしていました。

当時はまだ30代だったように覚えてます。

●筆者筆者

 


メンヘラ男。アルコール依存症歴11年、25歳でうつ病、39歳でアルコール依存症とうつ病を再発、さらに双極性障害になりメンヘラに。断酒に失敗し広島の瀬野川病院、呉みどりヶ丘病院などの精神病院・閉鎖病棟に10回も入院。精神障害者手帳2級、障害年金2級。断酒・入院・うつの体験談、どうやって飲まないで生きていくかのノウハウを書いていきます。

※なお、筆者の体験談は事実のままですが、断酒会の事例は架空の人物ものとします

ビール党のアルコール依存症

ビール党のアルコール依存症
ビール党のアルコール依存症

息子さんは学校から帰宅するとすぐ、缶ビールをプシュッとあけて飲み干す。

寝るまでに10本は飲んでいたというのです。

肝臓の数値、γーGTPも上がり、400を超えはじめました。

アル中からすれば400など大した事ない数字なのですが、基準からすれば大幅に高い。

Gさん夫妻は、なんとかして息子さんの酒を止めさせようと、うちの断酒会に毎週来るようになりました。

2人とも元気よく、活発に発言されていました。

父親が酒を止めさせようと頑張る

畑仕事
畑仕事

息子さんも1回くらいは断酒会で見たような気がしますが、それ以来見たことがないのです。

頭は少し薄く、坊主に近い髪だった覚えがあります。

とにかく、お父さんのほうが熱心でした。

息子と一緒に畑仕事をすれば飲む量が減るだろうと、畑を借りました。

それから毎週日曜日、お父さんと息子さんとで畑にいって農作業をしていたようです。

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アルコールの量が減ってくる

酒の量が減る
酒の量が減る

ビールも1日3~4本と、減ってきました。良い傾向だと、断酒会会長は言いましたが、それでも、ゼロにはなりませんでした。

ある休日、お父さんと息子さんはいつもの畑仕事に汗を流します。

お父さんは、畑のうねを飛び越えて隣の畑に行こうとしました。

しかしうまく飛び越えられず、後ろにひっくり返ってしまったのです。

ひっくり返って落ちたところが土ならよかったのですが、そこにちょうど大きな石が。

お父さんは首の後ろを固い石で打っちました。ピクリとも動かなくなったので、息子さんがあわてて救急車を呼びます。

病院に運ばれ、レントゲンを撮られ診察された結果、「脊髄損傷(せきずいそんしょう)」でした。

下半身はおろか、首から下の上半身まで動かなくなったのです。

脊髄損傷は、主として脊柱に強い外力が加えられることにより脊椎を損壊し、脊髄に損傷をうける病態である。

脊髄を含む中枢神経系は末梢神経と異なり、一度損傷すると修復・再生されることは無い。現代の医学でも、これを回復させる決定的治療法は未だ存在しない。

Wikipedia より引用

もう二度と回復することはないようです。

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脊髄損傷で全身麻痺に

脊髄損傷で全身麻痺
脊髄損傷で全身麻痺

筆者は断酒会の会長とお見舞いに行きました。

部屋には通されましたが、それは無残な姿でした。

ふとんをかぶせられ、上半身、下半身とも動かず、喋ることもできない。

目玉だけは神経がつながっているため、思いの方向に動かすことができる。

大変なことになりましたね

と、話しかけたら、目だけはあう。

唇がかすかに動くため、小さなナースコール用のボタンが、まるでイヤーマイクのように口元に装着してあります。

ほぼ、全身麻痺

半年後、父は死亡

父は死亡
父は死亡

息子のためを思ってやったことが、こんな目にあうとは。

会長は後に何回かお見舞いにいったらしいですが、見るたびに痩せこけていったという。

そして、半年後に亡くなりました

まだ60代の若さで死亡

事件以来、お母さんも息子さんも見ない。

息子さんのアルコール問題でこんな大事が起こったのに。

まだ缶ビールはやめてないらしい・・・・・・

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まとめ 脊髄損傷、全身麻痺、死亡。息子のせいで人生終わった父

お見舞いに行きましたが、全身麻痺は本当に無残な姿でした。

目の玉と、唇が少し動くだけなのです。

寝返りは打てないし、かゆくても痛くても何時間も我慢し続けなければならないのです。もちろん食べられない、のどが渇いても飲めない。

点滴の水分と栄養だけで生きている。

結局、半年後に死亡。

生き地獄だったと思います。

息子さんはこれに懲りて酒を止めるかと思いきや、結局止めませんでした。

親より酒のほうが大事なようです。


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