アルコール依存症と糖尿病で亡くなった40代自営業 依存症13

アルコール依存症と糖尿病を併発

アルコール依存症の知人の体験談です。

断酒して健康を取り戻した人、命を落とした悲惨な人などさまざまな体験を聞きました。

そのうちのひとつの話です。


お弁当屋さんのKさん。母親と一緒に弁当屋を経営していました。

そのころまだ40代前半。

チェーン店ではなく、自分で起業して小さな弁当屋を営んでいました。

やせ型でひょろっとしている。だだ、ロン毛を後ろで結んで、ヒゲを伸ばしているという、飲食業にはありえない風貌をしていました。

そのKさんは、アルコール依存症と糖尿を併発しました。

弁当屋の経営者
弁当屋の経営者

●筆者筆者

 


メンヘラ男。アルコール依存症歴11年、25歳でうつ病、39歳でアルコール依存症とうつ病を再発、さらに双極性障害になりメンヘラに。断酒に失敗し広島の瀬野川病院、呉みどりヶ丘病院などの精神病院・閉鎖病棟に10回も入院。精神障害者手帳2級、障害年金2級。断酒・入院・うつの体験談、どうやって飲まないで生きていくかのノウハウを書いていきます。

※なお、筆者の体験談は事実のままですが、断酒会の事例は架空の人物ものとします

糖尿病とは

糖尿病は、甘い物の食べ過ぎや大量飲酒ですい臓がうまく機能しなくなり、インシュリンが正常に分泌されない病気です。

インシュリンが分泌されないと血糖値が下がらず、採血すると血糖値が数100にもなります。

血液の中に糖がたくさんある状態のため、さまざまな障害をもたらします。

血液がドロドロになるため、毛細血管の結構が悪くなり、手足の指先が腐って切断ということになったり。

末梢神経(手足の先)に血がめぐらないため、麻痺して何も感じなくなったり。

もっと悪いのは、目の毛細血管の血流が衰えて失明したり、内臓にうまく血液が流れず、さまざまな内臓の働きが悪くなり、重い病気に繋がっていきます。

糖尿病の怖いところは他の病気を次々と併発していくところです

スポンサーリンク

社長は酒を飲みながら仕事

社長は酒を飲みながら仕事
社長は酒を飲みながら仕事

話はもどります。

Kさんは起業したころは頑張って仕事をしていました。経営者なので事務作業もしなければならない。

事務作業をする時、奥の部屋に閉じこもり、缶チューハイを飲みながら仕事をしていたようです。

それがいつの間にか常習となり、朝から晩まで缶チューハイを飲むようになったと。

ずっと続くため、見かねた母親が病院に連れていきました。

アルコール依存症」との診断です。

断酒会へ通い始める

断酒会へ通う
断酒会へ通う

母親はいろいろ調べた結果、うち断酒会を探し出し、通い始めました。

しばらくすると、Kさんも断酒会に来はじめたのです。

最初のうちは酒を切っていたようです。

しかし、しばらくすると来なくなりました。再び酒を飲み始めたのです

スポンサーリンク

アルコール依存症と糖尿の併発

アルコール依存症と糖尿病を併発した
アルコール依存症と糖尿病を併発した

甘い缶チューハイを切らすことなく一日中飲み、弁当作りはさほどエネルギーを消費しない。

足や手がむくれる、などの症状が出始めました。

再び病院へいきます。すると、Kさんは「糖尿病」になっていたのです。

糖尿で足が腐る

糖尿で足が腐る
糖尿で足が腐る

糖尿なら、カロリーを抑え運動しなければならないのですが。

しかし彼は甘い缶チューハイはやめられず、特に運動もしません。

定期的に病院にもいっていないらしいのです。

足がむくれて出血するようになったので、包帯を巻いていました。

ある日、お母さんが包帯を取り換えようと、足の包帯を外したところ・・・・・・

とてつもない異臭がしたという。足が腐っていたのです

スポンサーリンク

足が腐って爪が取れる

足が腐って爪が取れる
足が腐って爪が取れる

そして、足先から消毒液を塗っていくと・・・・・・

足の爪がポロっと取れてしまいました小指と薬指の2つの爪がポロっととれたのです。

本人はまったく痛がらない。完全に足先、神経までもが腐っていたのでしょう。

アルコール依存症で酒は止められず

アルコール依存症で酒は止められず
アルコール依存症で酒は止められず

Kさんは立ち仕事ができなくなり、弁当の調理はお母さん任せとなりました。

Kさんは事務作業のみ行うことになります。奥の部屋に閉じこもりきり。

そうなると、ますます酒が増えました。泥酔するまでは飲まないのだが、いつもほろ酔い状態だったという。

そしてどちらも断酒会にくることはなくなりました。

アルコール依存症と糖尿の併発で亡くなる

アルコール依存症と糖尿の併発で亡くなる
アルコール依存症と糖尿の併発で亡くなる

何年か経ち、訃報が届きました。

Kさんが亡くなったという。死因は多臓器不全だそうです。

アルコール依存症の寿命は、平均して53、54歳だといわれていますが、それよりはるか前の40代で亡くなりました

糖尿が発覚した時点で、少しの運動、節酒、食生活など生活をあらためればこんなに早く亡くなることはなかっただろうに。

母親にあれだけ迷惑をかけたのに。

結婚もせず、孫の顔を親に見せることなく、親より早く亡くなりました。

とんでもない親不孝です。

スポンサーリンク

断酒会に影響も

ところで、断酒会の寄付金を、1回100円から200円にするという話が決まりました。

なぜかというと、以前は寄付金から余裕で香典を出していたのですが。

訃報が多すぎて、財政赤字になってしまったという・・・・・・

アルコール依存症と糖尿病の併発 まとめ

アルコール依存症で精神病院に入院しましたが、糖尿病がかなり多かったです。

100人いたら30人くらいは糖尿だったと思います。

もちろん運動もせずに朝から晩まで飲んでいたからでしょう。

糖尿は治らないため、疑いがある方は節酒してウォーキングでもしましょう。