B型肝炎で肝硬変、治療せずアルコールを飲み続け40代で亡くなった先輩 依存症⑰

B型肝炎で肝硬変、治療せずアルコールを飲み続け40代で亡くなった先輩 アルコール依存症

今回は、中学校の時の先輩と飲み屋で再会。

30代のころは元気だったものの、B型肝炎を患っていたことが発覚

禁酒してインターフェロン治療を受けなければならないのに、拒否して肝硬変に。

酒を飲み続け、結局2人の娘さんを残して亡くなった、P先輩の話です。

子供が産まれて団地に引っ越し

子供が産まれて団地に引っ越した先の鉄板焼き屋
子供が産まれて団地に引っ越した先の鉄板焼き屋

30歳をいくつか過ぎたころ、団地に引っ越しました。

結婚して長女が産まれたのですが、妻は看護師。

筆者が残業の日と嫁の夜勤が重なると、子どもを見る人がいなくなってしまうのです。

なので、仕方なしに二世帯住宅を建てて田舎に引っ込みました。

義母に子どもを見てもらうためです。

その団地の中ほどに家を建てたのですが、家に帰る途中、団地の上り口に小さな鉄板焼き屋がありました。

「パンチ」という看板です。

鉄板焼き、といってもメニューはそんなになく、酒を出すのがメインの飲み屋でした。

大将の本業は現場の仕事で、それが終わって店兼家に帰ってから店を始める。

いわゆる副業です。

奥さんも手伝っていました。

生ビールも焼酎もがぶ飲み

生ビールも焼酎もがぶ飲み
生ビールも焼酎もがぶ飲み

店は、わりと繁盛していました。

夕方、訪れると、仕事が現場作業の人たちでにぎわっています。

小さな店ですが、10人以上いる時もありました。

みな灰色のような作業服でした。

言葉遣いも

オマエ何ようるんなワリャ―ッ

というような荒っぽい現場ことばが普通で、筆者もそれに合わせてぶっきらぼうに話します。

みな酒が強く、生ビールも焼酎もがぶ飲みでした。

年はちょうど1つか2つ上が多く、現場系の中にサラリーマンがスーツで訪れるのは珍しかったのか、大将も客も可愛がってくれた。

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毎日顔を出す先輩、アルコール依存症?

その店は一見さんなどおらず、常連客ばかりでした。

同じ中学校の先輩

同じ中学校の先輩
同じ中学校の先輩

Pさん(仮名)という、イケメン男性がいつも飲んでいました。

話をすると、たまたま偶然にも同じ中学の1つ上の先輩でした。

先輩後輩ということもあり、いろいろ話しかけてくれます。

ぼくは週に1、2回しか訪れなかったのですが、Pさんは必ず同じ席にいて酔っ払ってました。

聞くと、毎日来ているという。

その時はアルコール依存症について知らなかったのですが、今考えるとそれに近かったのだと思います。

毎週パンチに通う

毎週、金曜日あたりにパンチで飲むのが普通になってきました。

現場系の人たちが、仕事帰りに毎日来ているらしい。

一回店に入るとパンチ仲間、つまりパンチーズがなかなか帰らせてもらえず。

嫁からの「帰ってこい」携帯が鳴らないと帰れないようなありさまでした。

P先輩に異変が

P先輩に異変の黄疸
P先輩に異変の黄疸

何年か経つと、P先輩の様子がおかしくなってきました。

P先輩に黄疸が出始めた

10年とはいわないが、それに近い年月が経ちました。

ふと気がついたのですが、P先輩の顔が異様に茶色いのです。

白目も黄色くなっている

そして顔がシワだらけ。

黄疸だ。

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P先輩のあだ名が変わる

出会ったときはイケメンと思っていたのですが。

しわだらけになってきたので、パンチの皆のP先輩の呼びかたも「Pくん」から「おじいちゃん」に変わってしまいました。

それほどの老け方なのです。

ビアガーデンで真相を知る

ビアガーデンで真相を知る
ビアガーデンで真相を知る

ある日、パンチーズでビアガーデンに行こう、という計画が持ち上がりました。

そしてパンチーズの男連中と、その奥さん子ども20名ばかり、福屋デパートの屋上に集まります。

たまたまP先輩の奥さんの向かいに座ったので、

P先輩、毎日よく飲みますねー

などと軽い会話をしたつもりが、奥さんがボソッと

あの人、B型肝炎で肝硬変になりよるんよ

と言うのです。

え!

初耳だ。

それなら飲んだらダメじゃないか。

P先輩はB型肝炎で肝硬変

P先輩はB型肝炎で肝硬変
P先輩はB型肝炎で肝硬変

B型肝炎だというのは、ずいぶん前から知っていたようです。

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B型肝炎なのに治療をしない

B型肝炎で肝硬変なのに治療せず飲み続ける。

禁酒してインターフェロンの治療しなきゃいけないのに。

まだ30代でB型肝炎とは、なにかをやったな。

でもね、ぜんぜん言うこと聞かずに、毎日飲んで帰るんよ

奥さんは心配そうに言っていました。

今、考えたらアルコール依存症

今、考えたらアルコール依存症
今、考えたらアルコール依存症

当時はわからなかったのですが、今やアルコール依存症になった筆者が今考えてみると

  • B型肝炎である
  • 肝硬変になっている
  • 禁酒しないといけない
  • 治療が必要なのに飲み続ける

P先輩は完全にアルコール依存症でした。

酒を止めるのが嫌だから治療をしかったのだと思います。

黄疸がますますひどくなる

黄疸がますますひどくなる
黄疸がますますひどくなる

その数年後、彼が40歳くらいの頃。

P先輩の顔はもう、どす黒い茶色になり、白目はまっ黄色になってきました

しわも増え、イケメンの面影はまったくなく、おじいさんそのものです。

冗談で、腹をみせてくれました。

20センチか30センチか、赤ん坊のお腹のように膨れています

腹水です。

しかし、パンチには毎日飲みに行っている。

ママさんが言うには

もう死ぬのを覚悟しているみたい・・・・・・

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P先輩は短い一生を終える

1年後、P先輩は亡くなりました。

筆者はアルコール依存症の治療で入院中でしたが、葬儀には駆けつけました。

美人の奥さんは、目は真っ赤だったが、すでに死を受け入れているようでした。

中学生の娘さんが2人いました。

未亡人と父なし子を2人作ってしまったのです

子供が可愛くなかったのか。

なぜ肝炎の治療をしなかったのだろう。

答えは単純、「酒を飲めなくなるから」。

家族より酒を取るのがアルコール依存症者

また酒が、悲惨な一家を作り上げてしまった・・・・・・

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