酒は楽しいです。酒は美味しいです。
ご飯も美味しくしてくれます。会話が弾みます。
慰めてくれます。ストレスを発散してくれます。
健康な人が、適度に少量の晩酌をするのは体に良いといいますね。
しかし、私がまだ健康でアルコール依存症でない頃は晩酌どころか大量飲酒で飲み続け、一切休肝日を作りませんでした。
休日は用がなければ午前から飲む感じです。
そして、最後にはアルコール依存症になってしまいました。
私の二の舞にならないよう、晩酌で大量飲酒する人がお酒を飲まないですごす方法、メリット・デメリットを解説します。
禁酒する方法



症状が重く、すでにアルコール依存症と思われる方、診断された方は、この記事を参考されたほうがよいです。
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まだそこまで深入りしていない方、ただの大酒飲みの方は、下のような方法でお酒をぐっと我慢しましょう。
休肝日を作るだけでも効果があります。
1.お酒の代わりに炭酸水を飲んで腹を太らせる



コーラやファンタでもいいですが、カロリーを気にされるなら炭酸水やカロリーゼロの炭酸飲料を腹いっぱいになるまで飲みます。
腹が太ると、飲酒欲求がだいぶ治まります。
「HALT」という、酒が飲みたくなる4つの要因があります。
- H Hungry:空腹
- A Angry:怒り
- L Lonely:孤独
- T Tired:疲労
最初のH:空腹を炭酸水などで満たしてやると飲酒欲求が減ります。
お酒の代わりに強炭酸水
(最近CMで話題ですね)
↓↓
アルコール依存症が酒を飲みたくなった時も炭酸水を飲んで空腹を満たし、酒を我慢する人は多いです。
2.飴玉をなめる、ガムを食べて飲酒欲求を減らす



飴やガム、おやつを食べていると、飲酒欲求が減ります。
気が紛れて、お酒を飲まずに過ごすことができます。
ただ、禁酒して本来なら摂取カロリーが減り、痩せるハズなのになぜか太る方がおられます。
飴やおやつの食べ過ぎです。
おやつは適度に控えて、飴はノンシュガーのV.C3000がオススメです。
V.C3000ならカロリーが少ないですし、ビタミンCがたっぷり摂れます。
ノンシュガーは多く食べても太らないため、飲酒欲求を抑えるのに適しています。
3.ノンアルコール・ビールを腹いっぱい飲んでビールを飲まない



ノンアルコールビールは本物が飲みたくなってしまうためアルコール依存症者には厳禁なのですが、単に禁酒をしようとする方には問題ないです。
ノンアルコールビールを3本も4本も腹いっぱい飲むと、もうビールは欲しくなくなります。
ノンアルコールビールを10本飲んで、もう炭酸麦芽飲料は飲みたくないというほど飲んで、本物のビールを飲むのを防いだというアルコール依存症者がおられました。
このような方法でアルコールを飲まずにやり過ごすことができます。
4.酒を飲まない趣味をつくる



ドライブ、映画、ウォーキング、ジムなど酒を飲まない環境の趣味を作ります。
ただ、人によってはジムで運動した後ビールを飲みたくなったりするので、個人個人にあわせた趣味をつくりましょう。
適量飲酒者と大量飲酒者について
毎晩必ず晩酌する方がおられますが、毎晩となると、その量が問題となります。
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適量飲酒者と大量飲酒者の飲酒量の違いは、次のようになります。
適量飲酒者 | 大量飲酒者 |
1日のアルコール量20mg | 1日のアルコール量60mg以上 |
350cc缶ビール1本 | 500cc缶ビール3本以上 |
日本酒1合 | 日本酒3合以上 |
焼酎25度0.5合 | 焼酎25度1.5合以上 |
大量飲酒の方はわりとおられるのではないでしょうか。
以前は週に1回休肝日を作るように言われましたが、最近は週に2回休肝日を作りなさい、と言われています。
そして適量飲酒者、つまり毎日缶ビール1本程度の方は、休肝日を作るのはさほど苦ではないと思います。
しかし大量飲酒者は仕事が終われば酒を飲んで酔っ払うのが癖になってますから、なかなか休肝日を作れないはずです。
私がそうでした。
しかし、休肝日を作らずに大量飲酒をすると、アルコール依存症になる可能性だけでなく、内臓にも害をあたえます。
お酒が多い人は、禁酒をしたほうが良いです。
禁酒のメリット
長期間禁酒をすると、大きなメリットがあります。
1.禁酒の身体へのメリット



- 肥満
- 筋肉の減少
- 高脂血症
- 脂肪肝
- アルコール性肝炎
- 肝硬変
- 肝臓がん
- 喉頭がん
- 咽頭がん
- 食道癌
- 急性すい炎
- 慢性すい炎
- 食道静脈瘤
- アルコール性認知症
- 脳委縮
- 末梢神経障害
- 大腿骨頭壊死
などなど、60もの病気のリスクが減ります。
また基本的には摂取カロリーが減るため、ビール腹がなくなっていきます。
酒の代わりに食べすぎてしまい、太る方もおられますが、これは人それぞれの生活習慣によります。
2.酒による無駄な出費がなくなる



大量飲酒者が缶ビールを1年、焼酎を1年飲み続けたら下の表の金額が小便になって流れていきます。
禁酒をすると、それだけ浮きます。1年を通すと結構な金額ですね。
1日 | 1ヵ月 | 1年 | |
缶ビール500ml 3本 | 約900円 | 約27,000円 | 約32万9,000円 |
コンビニワンカップ焼酎220ml 3本 | 約560円 | 約16,800円 | 約20万4,000円 |
紙パック焼酎1.8リットル 1本 (2日で空けるとして) | 約950円 | 約14,200円 | 約17万3,000円 |
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3.酒を飲まないと睡眠の質がよくなる
よく言われるように、酒を飲んで寝ると睡眠が浅くなります。
熟睡感がなくなりますが、これは実験で証明されています。
晩酌をされる方はもう慣れて分からなくなっているかもしれません。
禁酒して、良い睡眠をとり、良い一日を過ごしましょう。
4.アルコール性うつが無くなる



大抵の大量飲酒者は、酒がないと気分はどんより、睡眠が浅いのも合わせて、暗い気持ちで会社に行くことでしょう。
アルコール性うつになっている場合があります。
禁酒することにより、うつ症状がなくなってきます。
5.家族とシラフでまともに会話ができる



ただ酒を飲まずにシラフで奥さんと話すだけで、これまでとは違う結果になるでしょう。
これまで通りの酔っ払いの言うことなどは、誰も聞いてませんから。
6.トラブルがなくなり、時間を有効に使える
酔っ払っての喧嘩。
酔っ払ってのもめごと。
最悪は警察沙汰。
酒を飲まなければそういったことが一切なくなります。(元々喧嘩っ早い方は我慢してください)
酔っ払ってないので、身体を使う趣味(ジムなど)や頭を使う趣味に人生の大事な時間を費やせます。
禁酒のデメリット
禁酒のデメリットも少しばかりあります。
1.ストレスの発散法を探さなければならない



今まで酒でストレス発散していた方は、別の方法を考えないといけません。
ジムにいくなり動画を見るなり、ブログを趣味とするなり、酒が絡まない趣味を見つけなければなりません。
2.社会人としてのコミュニケーションが減る
会社では何かといえば飲みで、上司とのコミュニケーションを図ることができました。
酒を飲まないと断りずらいし、シラフでは腹をわって話しにくいですね。
孤独になる可能性もあります。
まとめ 毎晩晩酌する人が禁酒をするための4つの方法
毎晩の大量飲酒は若い時はいいのですが、高齢になるにしたがって身体に負担がかかってきます。
内臓、脳・神経、骨・筋肉すべてに何かしらの異常がでてきます。
まだ体が壊れていないうちにお酒を減らすか、禁酒に挑戦しませんか?
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