精神病院の保護室はつらい!気が狂う 精神病院・閉鎖病棟体験談(1-11)

精神病院の保護室はつらい・気が狂う・精神病院・閉鎖病棟体験談

「もう、こんな所は嫌だ。こんな所にいたくない。逃げて楽になりたい・・・・・・」

私は精神病院の保護室、鉄格子の中に閉じ込められていた。部屋の中にはなにもない地べたに敷いてあるマットとトイレだけ。本当に病院なのか?

デイルームにはテレビや本やマンガが少し置いてあるが、まだ解放されていないためにマンガすら取りにいけない。天井を見て、何かを考えるしかない。精神状態は谷底に落ちたように最悪な状態。アルコール離脱症状の恐怖感や不安感が私の心を埋め尽くしている

誰かが刑務所の方が楽だ、作業をするから時間が経つのが早い、そういっていたのを思い出した。

●筆者筆者

 


メンヘラ男。アルコール依存症歴11年、25歳でうつ病、39歳でアルコール依存症とうつ病を再発、さらに双極性障害になりメンヘラに。断酒に失敗し広島の瀬野川病院、呉みどりヶ丘病院などの精神病院・閉鎖病棟に10回も入院。精神障害者手帳2級、障害年金2級。断酒・入院・うつの体験談、どうやって飲まないで生きていくかのノウハウを書いていきます。

※なお、筆者の体験談は事実のままですが、断酒会の事例は架空の人物ものとします

精神病院の閉鎖病棟・保護室に来るまでのいきさつ

警察官とパトカー
警察官とパトカー

最初に、晴れた暑い日に一杯の焼酎を飲んだ。それから、すぐ連続飲酒になった。そして、妻を車で送った帰りに飲んで、警察の厄介になった。留置所の鉄格子の中に入れらたのだ。

家にもどり、失神するまで飲み、そして気がついたら精神病院の保護室だ。また、鉄格子の中。

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精神病院の保護室はつらい

精神病院の保護室はつらい
精神病院の保護室はつらい

家族皆に迷惑をかけた。可愛い娘たちや、妻、義父、義母、皆に。

しばらく我慢していると、アルコール離脱症状の抑うつ症状が出てきた。これがかなりつらく、思考回路がぜんぶ負の方向へと進んでしまう。そして生きているのさえイヤになるのだ。

私「もうどうでもいい。いっそ 死んでしまいたい・・・・・・

保護室では気を紛らわすものがない。テレビもなければラジオもない。マイナス思考になったら、とことん谷底まで落ちていく。精神病院の保護室はつらい。

私「離脱症状がつらい。 もう、生きるているのが嫌だ・・・・・・

うつ症状がどんどん酷くなっていく。そしてマイナス思考になり、どんどんナーバスになっていく。離脱症状に耐えながら、独り、もう死にたい・・・・・・そのための手段をいろいろと考えていく。掛け布団の一部を破り裂いて、ねじってヒモを作り、使うか。

ふと、2人の娘たちのことが頭に浮かんだ。

保護室で娘2人を思う
保護室で娘2人を思う

会いたい。

もし父親に、もしもの事が起これば、幼い娘たちを最悪の形で傷つけてしまう。やはり、頑張って生きるか。

生きる、死ぬ、生、死、生、死、生、死、生、死、生、死・・・・・・

アルコール離脱症状で恐怖感を感じはじめる。

恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、恐い・・・・・・

私「頭がおかしくなる!

刑務所では日々、こんな感じで過ごすのか。疲れたのか、睡眠薬が効いてきたのか、いつの間にか眠っていた。

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精神病院の保護室で朝を迎える

精神病院の保護室で朝を迎える
精神病院の保護室で朝を迎える

眠りが浅いからか、早く目が覚めてしまった。

私「ん・・・・・・朝か。何時だろう」

保護室には時計がなく、時間すらわからない。保護室の外の廊下にあるガラスがじょじょに明るくなってきた。カラスやなにかの鳥の鳴き声が大きくなってきた。

しばらくすると看護師が部屋に来て、鉄の扉の鍵をガチャガチャと開けた。

看護師「朝食ですよ」

今度は部屋でなく、デイルームで朝メシを食べられるようだった。

保護室から出て朝食を

閉鎖病棟での朝食
出典:cookpadブログ広東 より引用

部屋から出された。

デイルームに並んでいるテーブルに、ご飯やみそ汁がのったプレート、そして名札がある。お腹が空いていたので食べたかったのだが、酒で胃が荒れていたためあまり飲みこめなかった。

看護師「3の3」

と、あまり食べていない私の食器を見て、看護師がいった。ごはん3割、おかず3割だけ食べたということだ。

飯の後は、タバコが吸いたい

看護師に頼みこんで、タバコを拝借した。タバコ代は後払い。やっと安堵の時間がきた。手渡されたタバコは1本。喫煙所へ向かう。

そこで私は驚いた・・・・・・

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まとめ 精神病院の保護室はつらい!気が狂う 精神病院・閉鎖病棟体験談

  • 連続飲酒していた人が酒が切れると、アルコール離脱症状が始まります

  • 身体的には振戦(震え)、発汗、幻覚などの症状が起こります

  • 精神的には、イライラ、不安感、恐怖感が強く出て、さらにアルコール性うつ症状が出てきます

  • 抑うつ状態がつづき、気分がどんどん落ちていきます

  • 精神病院の保護室のなかで、じっと抑うつ症状に耐えなければなりません

  • テレビも本もなにもなく、うつ症状でずっと後悔の念にさいなまれます

  • セルシンという安定剤を出してもらえますが、それよりうつ症状のほうが強く、あまり効きません

とにかく、精神病院の保護室はつらいばかりです。

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