「もう、こんな所は嫌だ。こんな所にいたくない。逃げて楽になりたい・・・・・・」
私は精神病院の保護室、鉄格子の中に閉じ込められていた。部屋の中にはなにもない。地べたに敷いてあるマットとトイレだけ。本当に病院なのか?
デイルームにはテレビや本やマンガが少し置いてあるが、まだ解放されていないためにマンガすら取りにいけない。天井を見て、何かを考えるしかない。精神状態は谷底に落ちたように最悪な状態。アルコール離脱症状の恐怖感や不安感が私の心を埋め尽くしている。
誰かが刑務所の方が楽だ、作業をするから時間が経つのが早い、そういっていたのを思い出した。
メンヘラ男。アルコール依存症歴11年、25歳でうつ病、39歳でアルコール依存症とうつ病を再発、さらに双極性障害になりメンヘラに。断酒に失敗し広島の瀬野川病院、呉みどりヶ丘病院などの精神病院・閉鎖病棟に10回も入院。精神障害者手帳2級、障害年金2級。断酒・入院・うつの体験談、どうやって飲まないで生きていくかのノウハウを書いていきます。
※なお、筆者の体験談は事実のままですが、断酒会の事例は架空の人物ものとします
精神病院の閉鎖病棟・保護室に来るまでのいきさつ
最初に、晴れた暑い日に一杯の焼酎を飲んだ。それから、すぐ連続飲酒になった。そして、妻を車で送った帰りに飲んで、警察の厄介になった。留置所の鉄格子の中に入れらたのだ。
家にもどり、失神するまで飲み、そして気がついたら精神病院の保護室だ。また、鉄格子の中。
精神病院の保護室はつらい
家族皆に迷惑をかけた。可愛い娘たちや、妻、義父、義母、皆に。
しばらく我慢していると、アルコール離脱症状の抑うつ症状が出てきた。これがかなりつらく、思考回路がぜんぶ負の方向へと進んでしまう。そして生きているのさえイヤになるのだ。
私「もうどうでもいい。いっそ 死んでしまいたい・・・・・・」
保護室では気を紛らわすものがない。テレビもなければラジオもない。マイナス思考になったら、とことん谷底まで落ちていく。精神病院の保護室はつらい。
私「離脱症状がつらい。 もう、生きるているのが嫌だ・・・・・・」
うつ症状がどんどん酷くなっていく。そしてマイナス思考になり、どんどんナーバスになっていく。離脱症状に耐えながら、独り、もう死にたい・・・・・・そのための手段をいろいろと考えていく。掛け布団の一部を破り裂いて、ねじってヒモを作り、使うか。
ふと、2人の娘たちのことが頭に浮かんだ。
会いたい。
もし父親に、もしもの事が起これば、幼い娘たちを最悪の形で傷つけてしまう。やはり、頑張って生きるか。
生きる、死ぬ、生、死、生、死、生、死、生、死、生、死・・・・・・
アルコール離脱症状で恐怖感を感じはじめる。
恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、恐い、恐い・・・・・・
私「頭がおかしくなる!」
刑務所では日々、こんな感じで過ごすのか。疲れたのか、睡眠薬が効いてきたのか、いつの間にか眠っていた。
精神病院の保護室で朝を迎える
眠りが浅いからか、早く目が覚めてしまった。
私「ん・・・・・・朝か。何時だろう」
保護室には時計がなく、時間すらわからない。保護室の外の廊下にあるガラスがじょじょに明るくなってきた。カラスやなにかの鳥の鳴き声が大きくなってきた。
しばらくすると看護師が部屋に来て、鉄の扉の鍵をガチャガチャと開けた。
看護師「朝食ですよ」
今度は部屋でなく、デイルームで朝メシを食べられるようだった。
保護室から出て朝食を
部屋から出された。
デイルームに並んでいるテーブルに、ご飯やみそ汁がのったプレート、そして名札がある。お腹が空いていたので食べたかったのだが、酒で胃が荒れていたためあまり飲みこめなかった。
看護師「3の3」
と、あまり食べていない私の食器を見て、看護師がいった。ごはん3割、おかず3割だけ食べたということだ。
飯の後は、タバコが吸いたい。
看護師に頼みこんで、タバコを拝借した。タバコ代は後払い。やっと安堵の時間がきた。手渡されたタバコは1本。喫煙所へ向かう。
そこで私は驚いた・・・・・・
まとめ 精神病院の保護室はつらい!気が狂う 精神病院・閉鎖病棟体験談
- 連続飲酒していた人が酒が切れると、アルコール離脱症状が始まります
- 身体的には振戦(震え)、発汗、幻覚などの症状が起こります
- 精神的には、イライラ、不安感、恐怖感が強く出て、さらにアルコール性うつ症状が出てきます
- 抑うつ状態がつづき、気分がどんどん落ちていきます
- 精神病院の保護室のなかで、じっと抑うつ症状に耐えなければなりません
- テレビも本もなにもなく、うつ症状でずっと後悔の念にさいなまれます
- セルシンという安定剤を出してもらえますが、それよりうつ症状のほうが強く、あまり効きません
とにかく、精神病院の保護室はつらいばかりです。
あなたに役立つ記事
ずっと断酒をしていたのですが、ある日スリップ(再飲酒)しました。するとこれまでになかった飲酒欲求が急激に高まったのです
⇒かのかワンカップ焼酎たった2合で飲酒欲求が復活 精神病院・閉鎖病棟体験(1-3)
飲酒運転の友人の助手席に乗っていた。彼は踏切なのに一時停止しなかった。待ち伏せしていたパトカーの赤色灯が点き・・・・・・
⇒酒気帯び運転で道交法違反!パトカーに追われ逃げ切れずに捕まったが?
年末年始、ゴールデンウィーク、クリスマス、花見などのイベントを飲まずに過ごすには
⇒イベントの過ごし方 正月・クリスマスなどをいか飲まずに過ごすか