肝硬変の症状とアルコールの関係 死亡した3人の例

肝硬変の症状とアルコールの関係 死亡した3人の例

毎日晩酌をする人、また、ぽっちゃり系の方。

職場や公共の健康診断をちゃんと受けてますか?

肝臓の値が基準値をはるかに超えていませんか?

肝臓の基準値はこの通りです。

  • γーGTP   80以下
  • AST(GOT) 7~38 IU/L
  • ALT(GPT) 4~44 IU/L

最近は休肝日を週に2日とるように言われています。

アルコールの摂取量をあるレベルで抑えようということです。

大量飲酒を続け、肝臓の数値が悪いままほおっておくと、慢性肝炎 → 肝硬変 → 肝臓がんと進んでしまうので気を付けましょう。

肝硬変とは

肝硬変とは
肝硬変とは 出典:Wikipedia  より引用

肝硬変とは。

まず、アルコールを飲むと肝細胞が破壊されます。

その後修復されるのですが、毎日大量の飲酒を続けると、修復が間に合わなくなり、肝細胞が壊れたまま肝臓内が線維化していきます。肝臓が筋のかたまりになるのです。

そして症状が進むと、本来はやわらかい肝臓が硬く小さく繊維状になります。これが肝硬変です。

ちなみに肝細胞が破壊された量を数値化したのが血液検査のγ-GTP、GOT、GPTです。

硬くなった肝臓は触診(右のあばら骨の下を触る)でごつごつしてわかるほどです。

そして肝硬変が進むと、元の健康な肝臓には戻りません

黄疸や腹水、肝不全、肝臓がん、食道静脈瘤(破裂すると血を吐き、手当が遅れると死亡)などの原因になります。

肝硬変はB型肝炎ウイルス、C型肝炎ウイルスが原因の場合ありますが、アル中ブログなので、今回はお酒の飲みすぎによるアルコール性の肝硬変の話になります。

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大量飲酒と血液検査の値

大量飲酒と血液検査と肝臓
肝臓 出典:Wikipedia より引用

お酒を毎日大量に飲まれる方。
(1日で缶ビール500cc3本、日本酒3合、焼酎ストレートで1.5合以上飲む方)

まず、採血結果で異常が現われはじめます。

 項 目  基準値  意 味 
 ALT(GPT)  4~44U/L 肝細胞にある酵素。飲酒などにより肝細胞が壊れると血液中に出ます。
 AST(GOT) 7~38U/Lこれも肝細胞内にある酵素。飲酒などにより肝細胞が壊れると血液中に出ます。
 γ-GTP
 (ガンマ)
 ~80U/L肝細胞が壊れた量。アルコールを大量に飲んだ時や脂肪肝で上がります
 アルブミン 3.8~5.1g/dl肝臓だけで作られるたんぱく質。肝臓が悪くなると下がります。
 ビリルビン 0.2~1.2mg/dl赤血球が壊れてできる黄色い色素。肝臓が悪いと上がります。多くなると、肌や白目が黄色くなります。
肝硬変の肝細胞
肝硬変の肝細胞 出典:Wikipedia より引用

※上の写真は肝硬変の肝細胞で、青い繊維で細胞が絞めつけられています

肝臓に異常があると、血液検査で数値が基準値から大幅にはずれます。

肝硬変の進行

アルコールによる肝硬変
アルコールによる肝硬変

肝臓は「沈黙の臓器」と言われているように、痛みなどの症状はありません。

男性より女性のほうが肝臓が小さいため、症状は早く進行します。

肝機能が悪いままアルコールを飲み続けると、肝臓が繊維化していきます。

線維が肝臓全体にひろがり、ごつごつ固くなり、肝臓の大きさも小さくなります。

肝臓が繊維だらけとなり、肝臓が正常に働かなくなります。

こうなると肝硬変です。

お腹の右側、肋骨の下あたりを触ると、硬いごつごつした肝臓に当たることがあります。

ほっとくと肝臓癌になる可能性があります。

肝硬変で肝細胞が破壊しつくされて、「これ以上破壊されない」という状態になると、逆に採血結果でGPT、GOT、ガンマ-GTPが正常値に近く良くなってしまうことがあります。

肝臓が良くなったと勘違いすることがあります。

しかし採血結果が良いからといって、肝臓の状態が良いわけではありません。

肝硬変で肝細胞が壊れるものがない、肝機能が無くなってしまった「おまえはもう死んでいる」状態なのです。

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肝硬変で死亡した人の例① 50代で死亡

私が通っている断酒会の家族会で、息子さん(50代)が肝硬変になった人がいました。

息子さんがずいぶん前からアルコール依存症で、ガンマーGTPがいつも3000を超えていました。

ところがある日採血すると、ガンマが数百に減っていました。

酒を止めたのかというと、まったく止めていません。

CTで肝臓の画像を撮ると、「肝硬変」との診断でした。

腹水を流す薬を出されました。

先日、食道静脈瘤が7つもできており、手術をしました。

ところが入院中に、検査で見つからなかった静脈瘤が破裂し、吐血し、ベッドが血まみれになりました。

肝硬変で吐血
肝硬変で吐血

その後の精密検査で、彼の肝臓に癌が2つ見つかりました。

そして半年後、亡くなりました。

お母さんはとっくに覚悟していたようで、気丈に断酒会にあいさつし、やっと安心したかのように来なくなりました。

50代で食道静脈瘤破裂、肝臓がんで死亡したアルコール依存症の事例

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