精神科にまた入院!アルコール依存症・精神病院体験談2-1

精神科にまた入院!アルコール依存症・精神病院体験談

私はアルコール依存症で精神病院の閉鎖病棟にいくたびか入院しました。

この記事は、精神病院で起こったことや体験談を書いたものです。


10年近く前の話です。

当時も断酒していたのですが、とある原因でまたスリップして酒を飲んでしましました。1杯だけのつもりが、すぐ5杯、10杯を増え、あっという間に連続飲酒になってしまいました。

自ら酒を止めることができず、結局、精神科の閉鎖病棟の保護室に監禁になったのです。

●筆者筆者

 


メンヘラ男。アルコール依存症歴11年、25歳でうつ病、39歳でアルコール依存症とうつ病を再発、さらに双極性障害になりメンヘラに。断酒に失敗し広島の瀬野川病院、呉みどりヶ丘病院などの精神病院・閉鎖病棟に10回も入院。精神障害者手帳2級、障害年金2級。断酒・入院・うつの体験談、どうやって飲まないで生きていくかのノウハウを書いていきます。

※なお、筆者の体験談は事実のままですが、断酒会の事例は架空の人物ものとします

アルコール依存症で精神病院・閉鎖病棟にまた入院

アルコール依存症は精神病院に入院するしかない
アルコール依存症は精神病院に入院するしかない

アルコール依存症での精神病院・入院体験談、第2話です。

アルコール依存症者は飲んではいけない酒を飲んで、精神病院にまた入院してしまいました。今回の実話は、時期が「脱法ドラッグ」が対策される直前でした。

なので、警察が「脱法ドラッグ患者を確保」したのにもかかわらず法律がないため逮捕できず、しかたなく精神病院に送り込みました。そんな患者が人がたくさん入院していました。

法律で規制しても、分子構造を少し変えただけの新製品が次々と登場し、いろいろな名前の製品があったようです。当時は彼らの間ではメリーとかいうドラッグが流行ったようですが、その中でも何種類かの名前を聞きました。直後、法律が執行されたので、脱法ドラックは逮捕されるようになりました。

それでは第2話です。

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精神病院の閉鎖病棟にまた入院

精神科・精神病院の瀬野川病院
精神科・精神病院 出典:瀬野川病院HP より引用

私は、瀬野川病院という広島一大きくて有名な精神病院入院している。しかも閉鎖病棟だ。

まただ。

今、入院している精神病院の閉鎖病棟には、病棟のいたるところに鍵がかけられている。1階のR1病棟と呼ばれるところに入院しているのだが、ドアから外には出ることができない。

シャバの世界からまったく遮断され隔離されている。なぜ隔離されているのか、というと。

その病棟には、薬物依存、アルコール依存症、重い統合失調症、重い発達障害など、いわゆる放送禁止用語で「気がふれた」といわれるような患者が入院している。

シャバから隔離、遮断しないと危険であったり、治療できなかったり、世間に迷惑をかけるからなのだ。薬物関係が多いということは筋モノの人も多いということ。

薬物で入院しているヤクザ関係者
薬物で入院しているヤクザ関係者

もちろん、自分からこの病院に入院してくる患者は、滅多にいない。まずいない。

  • アルコール依存症や統合失調症患者は、家族がどうしようもなくなって連れてきたり
  • アルコール依存症で刑事事件を起こした人は警察から
  • 薬物などで警察に確保された人も警察から

医療保護入院(保護者と医師の診断が必要)、措置入院(警察から)の患者ばかりだ。私はまたその集団にほうりこまれました・・・・・・私がアルコール依存症、いわゆる「アル中」となりその集団の一員となってしまった。

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また精神病院の保護室に隔離される

精神科・閉鎖病棟の保護室
精神科・閉鎖病棟の保護室

最初に保護室で鉄格子に隔離される。そこで酔いがさめ、ベッド脇においてある入院計画書には、「3ヵ月の治療・療養が必要」だと記されていた。

重い統合失調症患者、薬物のヤクザ関係者、双極性障害、これらの患者と共に3ヵ月も過ごさなければならない。なんでこんなところに入れられているのか。

それは、アルコール依存症の私が、飲んではいけないアルコールを飲んでしまったから。断酒を頑張っていたが、つい誘惑に負けて飲んでしまった。断酒中に1杯でものんでしまうと、断酒のことがどうでもよくなる

もうほんと、どうでもよくなる。そしてダムが崩壊したように、5杯も10杯も飲んでしまう

・・・・・・3ヵ月は長いし、とてもつらい。つらいし、残り少ない人生の無駄使いだと思う。が、飲んでしまったのだからしかたがない。酒が切れれば退院させてくれればいいものを、そうはさせてくれない。

パチンコに勝った、酒も買った

パチンコに勝って再飲酒
パチンコに勝って再飲酒した 出典:Wikipedia より引用

なぜ飲んだのかというと。

ある日、パチンコに行ってパチスロで相当勝ってしまった。その額10万円以上。勝って気分がよかったのか、おめでたい気分だったのか忘れたが、ふいに酒が飲みたくなったのだ。

そして家族に隠れて、近所の商店にこっそりと紙パック焼酎を買いに行き、焼酎をストレートで胃に流し込んだ。そして残りは、ベッドの下に隠した。

再飲酒した焼酎いいちこ
再飲酒した焼酎いいちこ
出典:iichiko公式サイト より引用

そして次の日、朝起きてまたすぐに紙パック焼酎を流し込み、寝るまで飲み続けた。ただ、部屋でパソコンをつつきながら静かに飲み、決して騒いだりはしなかった。静かなるアル中、サイレントドランカーというやつだ。

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精神科にまた入院!アルコール依存症・精神病院体験談 まとめ

  • とにかくいくら断酒を頑張っていても、1杯飲むとおしまいです
    それまで頑張っていた分、ダムが決壊するかのごとく飲みまくってしまいます。
    これを山型飲酒といいます。

  • ギャンブルで勝ったり負けたりすると気分が動揺しアルコールの誘惑を受けやすくなると聞きましたが、まさにその通りでした
    負けて飲むことはなかったですが、勝って飲むことがしばしばありました。

  • 同じ断酒会の人が競艇が趣味なのですがやはり勝って飲むことがあったようです
    アルコール依存症はギャンブルを避けたほうが無難だと思われます。

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