アルコール離脱症状・初期症状のうつはつらい!精神病院体験談(2-11)

アルコール離脱症状・初期症状のうつはつらい

●保護室の中で時が経つのを待ち続ける

私はいつのまには医療保護入院ということになり、退院できないということになり、酔った頭でがくぜんとしていた。ひとり保護室と呼ばれる牢屋で、時が経つのを待ち続けた。鉄格子の外にはもちろん出られない。

ときおり通りかかる看護師に水を持ってくるよう頼み、のどの渇きをうるおす。

食欲はまったくない、しかし食後のタバコはまったく吸いたい。牢屋の中で時が経つのを待ち続けた。

●筆者筆者

 


メンヘラ男。アルコール依存症歴11年、25歳でうつ病、39歳でアルコール依存症とうつ病を再発、さらに双極性障害になりメンヘラに。断酒に失敗し広島の瀬野川病院、呉みどりヶ丘病院などの精神病院・閉鎖病棟に10回も入院。精神障害者手帳2級、障害年金2級。断酒・入院・うつの体験談、どうやって飲まないで生きていくかのノウハウを書いていきます。

※なお、筆者の体験談は事実のままですが、断酒会の事例は架空の人物ものとします

200時間ほど酔っていたが、だんだん覚めていく

酔っていたが、だんだん覚めていく
酔っていたが、だんだん覚めていく

医療保護入院で3か月間入院の覚悟を決める

ときおり保護室のベッド、というか床に敷いてあるマットに寝ころび、天井を見ながら考え事を始める。

医療保護入院となっていたことは、もはやどうにもならない。医師の診断を変えることはできない。3ヵ月間、ここで暮らすことを覚悟しなければなりません。

シャバに出られるのは季節が変わってから。

シャバに出るより先に、まずは保護室から出なければならない。こんな鉄格子の中に何日もいたら発狂してしまう。

保護室から出て普通の閉鎖病棟にいくと、テレビはあるしマンガもある。将棋囲碁もある。ただし、トランプはない。患者同士で賭け事をするから。

家族は絶対お見舞いには来ない

娘はお見舞いにこない
娘はお見舞いにこない
娘はお見舞いにこない

妻は精神病院に娘たちを連れてこない。ここの空気が、異様だから。

アルコール依存症や薬物依存は抜けたら普通のヒトに戻るが、そうではない統合失調症や発達障害の患者もいる健常者ではない人たちの集団は、やはり独特の精神病院の空気になる

妻は、それを当時小学生の娘たちには見せたくないといっていた。それなら妻だけでもお見舞いにきてくれてもよいハズなのに、絶対に来ない。よほど恨みつらみがあるのだろう。

公衆電話が唯一の通信手段だ。娘の声を聞けるのは緑色の公衆電話だけだった・・・・・・

アルコールが抜け、酔いが覚めていく

時間が経つにつれて、アルコールが抜け、酔いが覚めていく。猛烈な飲酒欲求がおこりアルコールを追加したいが、病院内ではすでに無理だ

以前、総合病院に入院した時は外出可能なため。こっそり抜けだしてコンビニで酒を飲んだ。しかし、完全な檻の中にいる今、絶対に不可能だった

入院するだなんて言わなければよかった。酒にまみれてこと切れればよかった

ゆっくりと、酔いが覚めるのを感じていた。意識もはっきりしてきました。退院はすくなくとも3ヵ月先だ。

時間がたち、さらに酔いが覚めてくる。さらにアルコールが抜けるのをじわりと感じる。ぼやけていた意識が、はっきりとしてきた。

アルコール依存症者の約束は破るためにある

アルコール依存症者の約束
アルコール依存症者の約束

もう2度と酒は飲まない、とか言ったな

ずっと酒に酔っていた脳みそが、正気にもどりつつある。心の正気の部分が、思い出したように作動し始めた。

前回の退院後、私はまわりのみなに吹聴してまわったことがある。「次に酒を飲んだら、会社を辞める。離婚届けも書く。もう二度と酒は飲まないから」と。

次飲んだら、辞表を出し、離婚する、そのつもりでした。酒はもう一生飲まない、そのつもりでいました。正気にもどりつつある意識が、そんなことを思い出してくれる。

物事をはっきりと意識しはじめました。

現実は理想通りではなかった

が、あることをきっかけに飲んでしまった。最初は1杯だったものが、2杯になり4杯になりあっという間に増えていく。そして連続飲酒になった。

アルコール依存症者の典型的な山型飲酒だ。朝も昼も夜も、ずっと泥酔している状態

飲みすぎて記憶がたびたび飛んでいる。そして飲むむことを止めなかった。失神し、失禁するまで

アルコール離脱症状の初期症状

アルコール離脱症状の初期症状
アルコール離脱症状の初期症状

会社を辞め、妻と離婚して愛娘と別れる。まともに動き始めた脳が、現実を不安に、不安を恐怖感に変換し始めました

アルコール依存症の離脱症状が始まる。これは何回も味わったが、やはりつらいのはつらい。

とにかく2日、私の場合は2日耐えれば楽になれはず。

私の場合、アルコール性うつが最初に来る。これがアルコール離脱症状の初期段階だ不安感、恐怖感、焦燥感に襲われる

どんなにプラス思考をしようとしても、すべての考えがマイナス思考となる。テレビかラジオでもあれば気が散るのだろうが、鉄格子の中にそんな気の効いたものはない。

何時間みても部屋の風景は変わらない。天井を見続けても何も変わらない。無限の時間の中にいるようだ

まったく時間が過ぎてないような気がする。

保護室はまるで刑務所の独居のよう。

まだこれはアルコール離脱症状の初期症状

アルコール離脱症状の初期症状
アルコール離脱症状の初期症状

やることと言えば、いや出来ることといえば、ベッドに座るか、寝るか、トイレの便座に座るか、何か考え事をするしかない。

健常者のように昼寝してしまえば楽なのだろうが、うつ病があるため睡眠薬がないと眠れない。せめて部屋から出たいと思うのですが、鉄のドアには鍵がかかっている。

不安感、恐怖感が襲い掛かる。アルコール離脱症状がどんどん強くなってくる。しかしこれはまだ、アルコール離脱症状の初期段階に過ぎない。

どうやってもぬぐい切れない、得体の知れない不安感がずっとつづくそして恐怖感が心の中すべてを埋め尽くす

恐怖感と共に、自責、嫌悪、後悔、否、忌、あらゆる負の感情が心の中をめぐり始める

その感情は、脳から神経から血管にリンパに粘膜にとあらゆる細胞を伝わり身体の隅までむしばみ、指、唇、爪の先、毛穴にまで感染する。

・・・・・・そして、身体のすべての細胞がいっせいに機能を止めた。

アルコール離脱症状・初期症状のうつはつらい! まとめ 

精神病院(瀬野川病院)の保護室は本当につらいものでした。いつまでたっても時間がたたず普通の状態でもつらいのに、アルコール離脱症状が立て続けに襲ってくるため発狂しそうになります。

実際に発狂したのかドアを叩いたり蹴りまくる患者がいて、夜もおちおち眠れません

主治医が「出しても良い」という指示を出すまで突っ込まれるのです。

当時は朝昼夕と3時に、一日4本だけタバコの許可が出ました。これが逆にニコチン禁断症状が出てしまい、よけいつらいことになったものです。

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