リモート断酒会|コロナ禍でわかったメリット Zoom・LINE・Skypeどれを使えばよい?

リモート断酒会|コロナ禍でわかったメリット Zoom・LINE・Skype

●リモート断酒会

リモートで断酒会を行う

最近は、どこの断酒会もリモートを取り入れているようです。断酒会の多いところは数十人集まります。断酒会でコロナウィルスのクラスターを出すわけにはいかないため、世の風潮にならってリモートを活用しています。
また、アルコール依存症者は基礎疾患を持っている人が多く、断酒会でのコロナ感染は絶対に避けなければなりません。そのリモート断酒会には、メリットデメリットがあります。

●記事の内容

リモート断酒会のノウハウ

リモート断酒会のメリット・デメリットリモート断酒会ができる人できない人Zoom・Skype・LINE、どのアプリが断酒会に向いているかなどをまとめてみました。

●筆者筆者

 


メンヘラ男。アルコール依存症歴11年、25歳でうつ病、39歳でアルコール依存症とうつ病を再発、さらに双極性障害になりメンヘラに。断酒に失敗し広島の瀬野川病院、呉みどりヶ丘病院などの精神病院・閉鎖病棟に10回も入院。精神障害者手帳2級、障害年金2級。断酒・入院・うつの体験談、どうやって飲まないで生きていくかのノウハウを書いていきます。

※なお、筆者の体験談は事実のままですが、断酒会の事例は架空の人物ものとします

リモートで断酒会のメリット・デメリット

リモート断酒会の様子
リモート断酒会の様子

リモート断酒会にはメリット・デメリットそれぞれあります。

リモート断酒会のメリット

  • 対面で話すことはないため、コロナウィルスに感染しない
  • 家にいながら参加できるため、会場まで1時間もかかるような人でも気楽に参加できる
  • 子供だけを家に置いておくような状態にならない
  • 大きな声で発言しなくてよいので楽(マイクか、スマホに向かってしゃべるだけ)

リモート断酒会のデメリット

  • スマホを使う人でWiFiがない人は、データ通信料がかかる(データ通信量を食う)
  • スマホの設定を正しくしておかないと、声が二重に聞こえたり、ハウリングしたりして聞き取りにくい場合がある

メリットデメリットを洗い出しでみたのですが、リモート断酒会はそれほどデメリットはないというか、メリットのほうが多い感じがします。極論を申し上げると、オフラインの断酒会はなくて、ぜんぶオンラインで良いような気もします。

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リモート断酒会に参加できる人、できない人

ガラケーはリモート断酒会に参加できない
ガラケーはリモート断酒会に参加できない
ITmedia 「スマホデビュー」におすすめの3機種 ガラケーからの乗り換えに最適 より引用

スマホを持っている人は参加できる

リモート断酒会を始めたばかりのころ、中高年の人はZoomやLINEグループ通話の使い方が分からないので若い人に聞きながら接続する、という光景が多かったです(リモートで)しかし、1回つながったら2回目からは問題ないようでした。

ガラケーの人は参加できない

断酒会の高齢な方はガラケーが多いですが、ガラケーだけでは残念ながら参加できません。

ノートパソコンやタブレットを持っている人は参加できる

最近のノートパソコン、タブレットにはマイクやカメラが付いているので、そのまま参加できます。

デスクトップパソコンの人は、Webカメラとマイクがあれば参加できる

家電量販店で売っているような最近のパソコンは、Webカメラもマイクも付いているため、そのまま参加できます。

パソコンに必要なヘッドセット
パソコンに必要なヘッドセット

DOS/Vパラダイスに売っているような自作PCに近いものや、古いパソコンの場合は、Webカメラやマイクがついていません。なのでリモートで接続をして相手の画像や声が聞こえても、こちらの姿や声が相手につたわりません。

その場合は、楽天などで安い「Webカメラ」と「ヘッドセット(ヘッドホン+マイク)」の購入が必要です。下の一覧から1,000円~2,000円の安価なものを購入すれば十分です。私のは1,000円いくらのヘッドセットと2,000円くらいのカメラですが、十分使えています。この費用は交通費で元が取れます。

楽天売れ筋ランキング ヘッドセット

ヘッドセットはUSBに挿すものと、マイク端子に挿すものがあるので、商品とパソコンに合う端子があるか確認したほうが良いです。USBは必ず付いているので問題ないです。

楽天ランキング Webカメラ

Webカメラ
Webカメラ

WebカメラはUSB端子に接続します。

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Zoom・Skype・LINE、断酒会ではどのアプリが使いやすい?

Zoom
Zoom
Skype
Skype
LINE
LINE

ビジネスシーンではなく、断酒会に特化した場合どのアプリが使いやすいのでしょうか。

使用できる機器

●使えるデバイス(機器)

ZoomSkypeLINEグループ通話
スマホPCスマホPCスマホPC
可能可能可能可能可能可能
インストール
不要

インストールといっても他のソフトと同じく、プレイストアなどから検索してインストールするだけです。

制限、料金

ZoomSkypeLINEグループ通話
[無料版]
参加人数の定員 100名
月額料金 無料
ミーティング40分まで
料金:無料
参加人数の定員:50名


料金:無料
参加人数の定員:500名

[Pro版]
参加人数の定員 100名
月額料金 2,000円
ミーティング24時間まで
  
[ビジネス版]
参加人数の定員 300名
月額料金 2,700円
  
[企業版]
参加人数の定員 1,000名
月額料金 2,700円
  

Zoomは無料版だと40分までの制限があります。断酒会を2時間行うとすれば2回ほど新たに会議室をつくらねばなりません。有料版は、誰か1人ライセンスを購入すれば、参加者全員がその機能を使えます。
年間6000円少しでライセンスを手に入れた友人が幾人もいるため、キャンペーンかクーポンかがあるようです。1か月600円くらいといってました。

以前、企業のセミナーにZoomで出席したことがあるのですが、総勢500人以上の人数で、画面には50~60人が小さく映っていました。もちろん会話はミュートにしないと収集がつかなくなります。

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使用されるデータ通信量

ZoomSkypeLINEグループ通話
ビデオ通話:1分=約5MB1分=36MB1分=5.1MB
1時間=約300MB1時間=2,160MB1時間=307MB

ZoomとLINEグループ通話が圧倒的に少ないです。skypeの約7分の1しかデータ通信量を使いません。ZoomとLINEグループ通話は会話をしながら別ソフトがサクサク動きます。断酒会に参加しながら仕事をすることも可能です。

どれを使うにしても、通話料はかかりませんがデータ使用量の制限にかかる可能性があるため、スマホなるべくWiFiを使った方がよいです。

WiFiを使わない場合、データ通信量がかかるため低用量のプランでは速度が急に遅くなるなど、使い物にならない場合があります。

リモート断酒会を始めるまでの手間

  • Skypeは主催者と参加する人との間であらかじめIDを交換しておく必要があります
  • Zoomは主催者がブログかメールかなどで会議用URLを送って出席者にお知らせしなければなりません
  • LINEグループ通話は、そもそもLINEをしていた人達をLINEグループに招待するだけで、簡単です

Zoom、Skype、LINEグループ通話の機能について

LINEグループ通話の機能
LINEグループ通話の機能
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画面共有、チャット機能

ZoomもSkypeもLINEグループ通話も画面の共有、チャットはできます。特にラインはスタンプを入れたりの普通のチャットができます

画面共有はLINEのスマホの場合、「ただ一人の人が映る」感じになります。

zoomではホワイトボードがあり、1つのパソコン画面を皆が見るような機能もありますが、断酒会ではあまり使われないと思われます。

Zoomの部屋を分けるブレイクアウトルーム機能

zoomのブレイクアウトルーム機能は、会議全体をいくつかの部屋に小分けすることができます。例えば20人のアルコール依存症本人と家族が集まり、途中から「本人12人」「家族8人」と部屋を分けるような使い方もできます。

LINEはどなたでも使える

中高年でパソコンやスマホをあまり使いこなしていない人の場合、ZoomやSkypeはプレイストアからのインストール、サインインなど使いまでが難しい、といったことが起こります。

実際に広島だるま会でも「会話になかなか入れない」人がいました。LINEは幅広い年齢層、中高年の人も使っているため、タップするだけですぐにビデオ通話に入ることができます

会議の主催者も、LINEであれば簡単な手続きで断酒会をはじめられます。
ZoomだとホームページのブログやメールなどにURLを貼って、招待する手間がめんどうです

録画機能

zoomは録音録画機能が付いて、会議の様子を録画できますが、これも断酒会では使わないでしょう。
LINEのPC版には録画機能がありません。

もし、その日は出席できない断酒会会員が「録画したモノをあとからみたい」というケースがあれば、Zoomの録画機能で断酒会を再現できます。ラインはスマホでは録画できますが、容量を食うため非現実的です。

バーチャル背景

リモートのバーチャル背景
リモートのバーチャル背景

オマケですが、各アプリにはバーチャル背景(仮想のリビングなど)という機能があります。部屋が汚くても架空のリビングでも映しておけば、掃除する手間が省けます

Zoomのバーチャル背景はうまく映らない場合があるので、自分の後ろの背景をグリーンバックや黒にする必要がありますが、LINEは簡単にバーチャル背景を使用できます。(スマホのみ)

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リモート断酒会|コロナ禍でわかったやりかた機能 まとめ

アルコール依存症者は、オフラインでも、ZoomでもSkypeでもLINEライン通話でも、形式にこだわらず定期的に集まることが大事ですね。

なにより、コロナ禍が終わった後でも、外出できない時や入院時にスマホやPCがあれば断酒会に参加可能なことがわかったのが素晴らしいことです。今後の断酒会が変わっていくかもしれません。

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