うつ病の方がおちいりがちなのが、「人生に疲れた、生きるのに疲れた」という感情です。
健康な人がそんなことを考えるのは失恋の時ぐらいですが、うつ病を患っている方は毎日感じます。
重いうつ病だった筆者はこんな状態でした。
うつ病の人はこんなことを感じている
うつ状態の人の心の状態は
- 楽しいと感じることがない
(お笑いなどのテレビを観ても、人と話しをしても楽しいと感じない) - 喜びを感じることがない
(仕事がうまくいったり、なにかがうまくいっても喜びを感じない) - 悲しいことは感じる
- つらいことも感じる
つまり、生きていて喜びをまったく感じないのに、つらい、悲しいことばかり感じるのです。
その結果、このような思考回路になります。
うつ病の人の考え
- 生きていてもつらいばかり
- 生きていても仕方がない
- もううつ病に疲れた、人生に疲れた
- いっそのこと消えてしまいたい
ここにアルコールが入ると、一気に危険な行動におこしてしまい、「うつ病とアルコールと自殺は死のトライアングル」となります。
筆者も20代の頃そのような体験をしたので、少しお話します。
うつ病とアルコールの危険な体験談
(記事のつづき)
⇒今夜、すべてのバーで、うつ病で泥酔しながらも新しい恋に出会う
しばらくして、彼女と付き合うようになった。
しかし、うつ病が良くならない。
抗うつ剤を飲んでも良くならない。
まったく良くなる気配がない。
朝起きるのがつらい。
仕事に行くのがつらい。
風呂に入るのもおっくう。
しかし、臭ってはいけないので一応シャワーを浴びる。
洗濯するのもおっくう。
洗濯物をたたんでタンスにしまうのが面倒くさいため、家の中で干しっぱなしにしていた。
シャワーを浴びて、洗濯物は洗濯機に放り込む。
干しっぱなしの衣類から、下着を取って着る。
休みの日は、干しっぱなしのズボンとTシャツをはぎとって着る。
そんなだらけた生活を送っていた。
うつ病がつらいため、酒浸りに
彼女は看護師なので、休みが不定期。
土日、彼女が休みの日はデートし、飲みに行く。
彼女が仕事の日は、パチンコ屋に入り浸ってい。
何をするにもアルコールを飲みながら。
パチンコするのも飲みながら。
店内で飲んでは風営法違反となるため、外に出て、近くの自販機で「ビフィーター・ジン」などを一気飲みしていました。
アルコール分が10%くらいあるので、一気飲みすると結構酔える。
飲んだらすぐ店内に戻り、いい心地でパチンコを打ちます。
こんなに飲んでうつ病がよくなるはずはありません。
うつ病の治療にアルコールは厳禁なのだ。
しかし酔いが覚めたらアルコール性うつ症状が出るため、うつ状態はどんどん酷くなるのです。
また残業が増える
とにかく、家でじっと過ごすのがつらいため、必ず酒を飲んでふらついてはパチンコ屋にいっていた。
もうすでに、アルコール依存症の卵になっていた。
そして、ある日から仕事が急に忙しくなった。残業が増え始める。
すると、うつ病になったきっかけの「残業250時間、仕事地獄、徹夜地獄」の激務がフラッシュバックする。
また残業の嵐・・・・・・
もう仕事そのものがいやになってきた。
もともと「うつ病に疲れた、人生に疲れた」と思いながら、それでも生きてきた。
しかし、「またの残業地獄」がプレッシャーとなり、生きるのすら嫌になってくる。
もう、限界だ・・・・・・
うつ病で限界にきていた
夜、とうとうある決心をした。
もう、心は疲れて限界だったのです。
彼女に電話し
「いままでありがとう。楽しかった・・・・・・ごめんね・・・・・・ごめんね」
と一方的にしゃべり、電話を切った。
「いままで生きられるようにしてくださって、ありがとう。」
と、独りで祈った。
うつ病に疲れた、睡眠薬を一気飲み
睡眠薬2週間分、140錠をシートから全部だし、ほおばった。
ウォッカで、胃に流し込んだ。
140錠は一口では飲めず、ウォッカで何回も流し込んだ。
「みんな、さようなら」
と心の中で言い、横になった・・・・・・
まとめ うつ病に疲れた、人生に疲れた、睡眠薬を一気飲み
うつ病 → アルコール → 死という黄金コースをたどりました。
「うつ病とアルコールと自殺は死のトライアングル」を自ら経験しました。
言えることは、重いうつ病の人は医師の処方通りに抗うつ剤を飲み、アルコールは避けることです。
どうしても飲みたい時は、少量で抑えるようにしましょう。