アルコールが切れた時の手の震え、発汗など、家族や他人が見てわかるアルコール依存症の症状、また自分でも感じる症状を解説します。
アルコール依存症は自覚症状を伴います。
アルコール依存症の離脱症状



血液中にエタノール(アルコール)がある状態は、普通は身体にとって異常なことです。
だから健常者は肝臓でアルコールを代謝して体内から排出しようとします。
しかし、アルコール依存症者は、寝ている間以外は常に飲み続けています。
常に酔っています。
しかしアルコール依存症者には、アルコールが常にある状態があたりまえになっています。
いつも血液中にアルコールが含まれている状態が正常な状態だと、脳が勘違いをしているのです。
そのため酒が切れて血液中にアルコールが無い状態になると、脳が異常な状態だと反応します。
アルコールが切れたときに、普通の人にはない症状が現れます。
離脱症状、禁断症状というものが始まります。
アルコール離脱症状には早期離脱症状と後期離脱症状と、またその後に起こる症状があります
アルコールの早期離脱症状
アルコールの早期離脱症状は、酒が切れて24時間くらいがピークです。以下のような症状があらわれます。
- 振戦(震え)
- 軽い発汗
- 軽い幻覚
- けいれん
- 見当識障害(時間や場所や何をしてたかわからなくなる)
アルコールの後期離脱症状
アルコールの後期離脱症状は、72時間くらいがピークです。以下の症状に悩まされます。
- 振戦
- 激しい発汗
- 激しい幻覚幻聴
- 著しい見当識障害
その後、不眠やアルコール性うつに襲われます。
家族や他人から見て分かるアルコール依存症の特徴
私の過去の経験からすると、まず不機嫌になり、イライラしはじめます。
酒を飲みたい、とにかく飲みたい。
酒を飲まない時間が長いほどイライラし、態度や言葉が乱暴になっていきます。
これもアルコール依存症の特徴です。
ここで、敏感な奥さんや家族は見て分かると思います。
アルコール離脱症状 手の震え



手を広げると、手の震えが起こっています(振戦)
私の症状はひどく、手の震えはもちろん、腕、足、ヒザ、腹筋、背筋、すべてが震えていました。
立つことすらままならい、酷い震えです。
手が震えるので、書いた字はぐにゃぐにゃ。
会社で仕事の書類をボールペンで書いたら、目も当てられないほど酷い字に。
手が震えるため、自分の名前ですら字が震える・・・・・・



コーヒーカップを持つと、また手が震えます。
手が震えのためにコーヒーカップも震える。
そんな状態を上司に見せられない。
そのため両手で抱え込むようにして飲んでいました。
アルコール離脱症状 発汗



汗がじっとりと出ます。
へんな汗が額、鼻、ほおからにじみでて首筋を通り、ボトボトと床に落ちます。
脂汗です。
これらは完全にアルコール依存症の特徴です。
他人から見ても分かる症状です。
酒が安い種類に変わる



私は若いころから酒飲みで、シングルモルト・ウイスキー、カクテル、美味い純米酒、香りのよいワイン、などこだわってきました。
しかし、朝、起きてから夜寝るまで、しかも毎日飲むとなってきますと、そんな高い酒は買えない。
銭がもたない。
ビールやチューハイなどはアルコール5%しかなく、酔えないため、話になりません。
※当時はまだストロングチューハイや8%のビールははありませんでした
※ビールしか飲まないビール党のアルコール依存症者もおられます
「味はどうでもいい」
「とにかく安く、大量のエタノールを体内に入れたい」
という極端な考えになります。
そして最終的にいく所は。
「とにかく安価で、度数が高い酒」
つまり、大型スーパーなどにある4リットルペットボトル入り激安焼酎。
「酔えりゃなんでもいい」



最後には「大五郎」なんかになります。
とにかく、午前中から4リットルペットボトル入り焼酎を飲み始めたら、アルコール依存症はもう目の前です。
急いで、手を打たないと、大変なことになります。
酒を止められても飲む



前記のような症状が家族に見つかり、家族に心配され酒を止めらたとしても、アルコール依存症には強い飲酒欲求あるため、酒を止めたりしません。
小遣いを減らされたり、小遣い無しになったとしても、ありとあらゆる手段を使って酒を手に入れます。
「馴染みの店で、ツケで飲む」
「商店に、酒を持ってくるように注文する」
(セブンイレブンのデリバリーを使う人もいました)
「カードで酒を買う」
それすらも不可能になった場合、最後の手段があります。
アルコール依存症の最終手段



なんと、「みりんや料理酒を飲む」
- みりん
- 料理酒
- お神酒
と、考えられない物を飲みます。
どちらもだいたいアルコール度数14度、日本酒と同じくらいです。
私は財布を取られて酒が切れてどうしようもなくなった時、料理酒を飲みました。
純米ではない、市販の安い料理酒を飲んでみてください。
塩辛いやら、出汁が入っていて飲めたもんじゃないのです。
それでも飲む。
飲んで減った量だけ水を足します。
どんどん薄くなりますが、しょうがない。
とにかくなんでもいいからアルコールが欲しい。
かなり後に、みりんも飲みました。
みりんは、やたら甘いだけで、市販の料理酒にくらべれば美味しく飲めます。早く気づけばよかった・・・・・・
というように、いろんな手段でアルコール、酒を飲もうとします。
こうなったら、本当に異常です!
完全にアルコール依存症です!
まとめ 手の震えはアルコールの離脱症状
アルコール離脱症状で真っ先に出る症状が、手の震え、発汗です。
これは自分でも気がつきます。しかし、酒がやめられない。
仕事に行かれなくなる可能性が出てきます。
そして家族も気づく場合があります。
ここで我慢して酒を止めて、24時間~48時間ほど経過すると、手の震えも止まり、飲酒欲求も下がってきます。
アルコール離脱症状が出たらすぐに酒を止めるか、飲む量を減らすべきです。
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