連続飲酒の恐怖、やめたいのにやめられない 精神病院体験談(2-2)

連続飲酒体験の恐怖、やめたいのにやめられない

断酒中にスリップ(再飲酒)してしまいました。

スリップすると、これまでずっと我慢していた酒を、まるでダムが崩壊したかのごとく飲んでしまいます。飲酒が1日で終わることはなく、次の日、目覚めると、ベッドの下に隠していたまた焼酎をあおるのです。

●筆者

アルコール依存症の筆者

アルコール依存症歴11年うつ、双極性障害あり。断酒はするのですが数年に1度くらいスリップし、連続飲酒にハマり入院する。精神病院入院歴10回以上ギャンブル依存症は克服済み。体験談や皆さんにお役に立てることを書いていきます。

連続飲酒のはじまり

紙パック焼酎いいちこ
いいちこ
出典:iichiko公式サイト より引用

先日、パチンコで大勝し、ふいに飲みたくなりました。

そしてその飲酒欲求を止めることはせず、近所の商店で「いいちこ」の紙パック焼酎1.8リットルを隠れて買い、家に持ち込んだのです。

焼酎が入ったビニールを上着をめくって腹のあたりに隠し、足早に玄関を通ります。
自分の部屋に入り、ドアを急いでしめました。
びくびくしていたのがようやく落ち着きました。

プラスチックのキャップをまわし開け、その中の栓をひっぱりぬき、口に付け、パックを傾け一気に喉に流し込みます。

熱い液体が舌を通り、喉を通り、食道を通り、胃に到達します。
途中、喉が焼け付くが、我慢できなくなるまで流し込むのです。
ごくり、ごくり流し込む。

食道が急に熱くなる

胃が、一気に熱くなる

消化器全体が熱くなる

そして、胃および十二指腸でアルコールが一気に血液に吸収され、そのアルコールを含んだ血液が脳に達します。すると一気に快感が押し寄せてきます

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連続飲酒とは、目が覚めてから寝るまで飲み続けること

連続飲酒とは目が覚めてから寝るまで飲み続けること
連続飲酒とは目が覚めてから寝るまで飲み続けること

酔っている時間は素晴らしい。

とてもいい。

ところがそれは永遠に続くわけではなく、1時間2時間すると酔いが覚めてきます。
あれだけの量を飲んで覚めるわけはないのですが、「酔い度が下がってくる」といえばわかりやすいでしょうか。

覚めてくると気持ちよくないので、また焼酎紙パックに口を当て、ごくりごくりと胃に流し込みます。

また気持ちよくなります。

そして時間が経つと覚めてきます。

連続飲酒の酔いが覚める
連続飲酒の酔いが覚める

またアルコールを流し込みます。こんな状態が、夜寝つくまで続くのです。

夕飯なんて食欲がなくて食べれません。そのまま、酔った状態で布団にもぐります。

早く寝てしまったのと、アルコールで眠りが浅いため、夜中に目が覚めます。

すでに酔いは覚めており、このまま眠れそうもなく、また焼酎を取り出してグビグビやります

また快楽の中、眠りにつきます。


朝になり、目が覚めます。

目も覚めたが、酔いも覚めているのでまたグビグビやる。

永遠と繰り返します

これが連続飲酒に入った状態。

大抵のアルコール依存症者はこの状態に入り、食事はしないのが普通です。栄養素は酒のカロリーのみで生きていきます。

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連続飲酒に入ると抜けられない

アルコール依存症の連続飲酒
アルコール依存症の連続飲酒

このような状態になるのにはたいていきっかけがあります。

それは断酒中に誘惑に負けて「最初の1杯」を飲んでしまうことなのです。

アルコール依存症者は1杯ではまったく満足できない。1杯が2杯になり、2杯が4杯になり、朝から晩まで飲むようになるすでに断酒のことなどは考えなくなります

違法な薬物の依存症者とまったく同じなのです。いや、酒は合法なのでコンビニにいけばすぐ買えてしまう、その手軽さが命取りになるのです。

アルコール依存症者は一回アルコールを体内に入れると止まらなくなります。それまで苦労して酒を止め、飲酒欲求が下がってきたというのに、もとの木阿弥。

連続飲酒に入ると、自分の意志ではほぼ抜けられません

それはアルコールという薬物の依存症だから。

アルコール依存症者は、軽く1杯で済ますことができません。2杯でも3杯でも満足できません。酔って酔って、酩酊するころにやっと落ち着きます。

連続飲酒で泥酔、酩酊
連続飲酒で泥酔、酩酊

しかし、アルコールが切れてくるとまた次が欲しくなり、永遠にアルコールを入れ続けないと気が済まないのです。

夜中や早朝、目が覚めたらすでに飲みたくなっている。そしてすぐにベッド下に隠してある焼酎を飲み干すのです。

仕事になんか行かれやしない。

まともな社会生活なんか送れやしない

酒乱タイプのアルコール依存症者であれば、怒鳴ったり、家庭内暴力、警察沙汰の犯罪を犯してしまうこともあるでしょう。もう入院するしかないのです

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最初の1杯

連続飲酒のきっかけの最初の1杯
連続飲酒のきっかけの最初の1杯

最初の1杯を我慢しておけば、こんな事態にはならなかったのです。

今、再び、広島一の精神病院、瀬野川病院の閉鎖病棟の保護室に入院しています。

※10年近く前の話です。

AA(アルコホーリクス・アノニマス アメリカの断酒会)の冊子より引用

「アルコホリズム(アル中のこと)の専門医も、この最初の一杯を避けるという考え方は医学的にも根拠があると言明しています。

直ちにであれ、ある程度の時間がたってからであれ次の一杯を渇望する強迫観念の引き金となるのは、この最初の一杯であり、そのために結局はまた飲酒のトラブルに見舞われることになる」

・・・・・・AAの冊子「どうやって飲まないでいるか」10頁より引用

アルコール依存症で断酒中の方、お酒が止められない方に、筆者の経験が少しでもお役に立てるように、記事を書いています。

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連続飲酒の恐怖、やめたいのにやめられない まとめ

まとめ
  • アルコール依存症で断酒して何年経っても、一杯飲めばもとの木阿弥、また飲酒生活に戻ってしまいます。

  • 苦労して飲酒欲求をゼロに近づけて生活していたのに一杯飲めばまた飲酒欲求100%に戻ってしまいます。

  • あの一杯さえ飲まなければ、と何回も後悔しました。

  • アルコール依存症は進行性の病気」と言われていますが、まさにその通りで、始めのスリップはビール・チューハイ程度で済んでいたものが、繰り返していくうちにだんだんひどくなります。
    最後は「焼酎一升紙パックをがぶ飲み」というひどい有り様になってしましました。そうなると、すぐ入院沙汰です。症状が軽いうちにやめておくべきです。

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