保護室での生活はつらい、苦しい、早く出してくれ!精神病院体験談(2-13)

保護室での生活はつらい、苦しい、早く出してくれ

アルコール依存症は、ほとんど酔ったまま家族に精神病院に連れてこられるため、たいてい保護室にぶちこまれます

●保護室とは

保護室は、精神病患者を隔離する目的の病室です。

患者本人、または周囲に危険が及ぶ可能性が大きい場合に保護室で隔離されます
(精神保健福祉法により規定)

保護室に入れられ悩む
保護室に入れられ悩む

●アルコール離脱症状

大量飲酒、または連続飲酒をしたときに、血中アルコール濃度が減ったときに起こる症状。振戦(手のふるえ)、発汗、悪寒、不安、イライラ、焦燥感、入眠できないなどの症状が起きます。

これら不快な症状は、アルコールを追加する治まります。そのため、次々と飲酒してしまうという悪循環になります。

アルコール離脱症状が起こるということは、アルコール依存症の入口に来ているため、要注意です。

●この記事に書いてあること

閉鎖病棟・保護室の生活、アルコール離脱症状、アル中はごはんが食べられないなど、保護室のつらい、苦しい経験を書いています。

●筆者

アルコール依存症の筆者

アルコール依存症歴11年うつ、双極性障害あり。断酒はするのですが数年に1度くらいスリップし、連続飲酒にハマり入院する。精神病院入院歴10回以上ギャンブル依存症は克服済み。体験談や皆さんにお役に立てることを書いていきます。

保護室でのアルコール離脱症状はつらい、苦しい

保護室で汗びっしょり
保護室で汗びっしょり

手足はまだアルコール離脱症状でプルプルと震え、汗もびっしょりかいています。

一人ぼっちで保護室は、つらい、苦しい。

不安感や焦燥感に襲われ続けます。

楽になる方法はないかと考えているうちに、ふと何かの本で読んだことを思い出します。

確か「脳内革命」という本だったと思う。

ある方法をすることで、脳の中にβエンドルフィンという脳内ホルモンを分泌し、痛みを麻痺させ、リラックスさせることができると書いてありました。

その方法は「腹式呼吸」です。

βエンドルフィンは、ヘロインよりもずっと強い快楽効果があり、しかも自分の脳内で作られるため、まったく無害なのです。

お腹を手で押さえ、腹式呼吸をずっと繰り返しました。これで離脱症状が楽になればいい。

腹式呼吸に集中していて、いつのまに時間が経っていました。

突然、
晩ご飯です。デイルームにお集まりください
と、天井のスピーカーがいいました。

ガチャリと鍵が開けられたので、ドアを開き、保護室を出て、鉄格子の外の空気を吸い、デイ・ルームへと歩きます。

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デイルームでの晩餐

病院食
病院食 Wikipedia より引用

保護室の各部屋から、ぞろぞろと患者が集まってきました。

皆、表情がなく、死人のような顔をしています。皆、牢屋の中でそれぞれ辛い思いをしているのでしょう。

狭いデイルームのテーブルに、食事の乗ったプレートと名前が書いてあるネームプレートが置いてあります。

自分の名前の席へつき、黙ったままメシを喰いました。

テレビが点けられているので、とりあえず耳をかたむけます。

まだ、人とお喋りする気力などはありませんでした。テーブルの対面にも人が座りましたが、会釈程度しかしません。

お腹は空いていましたが、食欲がまったくないのです。

アルコールで酒で食道や胃がやられて、まったく食べる気がしません。

他の患者も、死人のように押し黙っています。

ご飯を3口くらい食べると吐きそうになったため、残りは全部残飯に捨てます。

瀬野川病院の食事はカレーやカツ丼など割と美味しいものを出すのですが、200時間ほぼ焼酎ストレートしか胃や食道に入れてない状態の消化器官に揚げ物はきついのです。

タバコをずっと我慢していたため、とりあえず看護師に1本前借りし、喫煙所に立ちました。

タバコは嫌いですが、やめられない。

そんな私でも、数時間ぶりのタバコは美味しいと感じました。

喫煙所は知らない人ばかりだったので、喋ることはありませんでした。

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アルコール離脱症状でテレビが耳に入らない

アルコール離脱症状でテレビが耳に入らない
アルコール離脱症状でテレビが耳に入らない

タバコが終わると、テレビのチャンネルを変えてニュースにしました。

目はニュース画像を見ていたが、アナウンサーが話す言葉がまったく脳内に入ってこないのです。

まだアルコール離脱症状が続いており、頭はまったく回ってくれない。

ただ、ボーッと呼吸を繰り返しています。

私の脳は、テレビの光、音を、ただの電磁波、ただの空気の振動として認識していました。

意味のある日本語として、アナウンサーが発する言葉をまったく理解できないのです。

NHKのアナウンサーが口をパクパクさせる。口の開閉とともに標準語のハッキリとした声が聞こえてくる。

その映像と音声は、目と耳を通して脳を通過し、後ろへ出ていく

まだ夕方6時すぎでした。

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また保護室へ閉じ込められる

しばらくすると看護師に「みなさん、自分の部屋に戻ってください」と命令され、自分の部屋にもどります。

もう保護室は吐き気がしそうなほど嫌なのに。

また「ガチャン」と金属音がして、鍵が閉められました。

また孤独。

精神安定剤が切れたのか、またアルコール離脱症状の恐怖感、不安感が襲ってきます。

まだ手足の震えが止まらない。

まだアルコール離脱症状が消えていない。

苦しい、つらい。

ベッドで複式呼吸をしつつ夜を待ちました。

しかし、いつまでたっても窓が暗くならないのです。

6月末。一年で一番日が長いことを思い出しました。

睡眠薬を飲んでも眠れない

保護室での朝
保護室での朝

2時間くらい経ってもまだ外のはうすぼんやりとしています。

心のなかは真っ暗な闇なのに。

意識があるとアルコール離脱症状で辛いばかりなので、睡眠薬をもらって飲みました。

そして2~3時間か過ぎたように感じましたが、少しも眠くならないのです。

看護師を呼んで、睡眠薬を追加してもらいました。

ふと気がつくと、窓は真っ暗になっています。いつのまにか眠ったのか。

保護室には時計がないため、今何時なのか、まったく見当がつかないのです。

鉄格子の向こうの曇りガラスが、ほんの少しだけ青く染まった空の色をにじませていました。

朝かな・・・・・・

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保護室での生活はつらい、苦しい、早く出してくれ まとめ

以前の経験からすると、アルコール離脱症状が治まらないと保護室から解放されないようでした。

まだ手足は震え、心は不安感と焦燥感に襲われ、精神安定剤がないと正気を保てない、そんな感じでしたので、まだまだ保護室にいなければいけないようです。

保護室に1か月近く入っていた患者がいましたが、よく発狂しないな、と思いました。

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