アルコール性うつを保護室で耐える。うつ症状が延々と続く 精神病院体験談(2-14)

アルコール性うつを保護室で耐える。うつ症状が延々と続く

アルコール性うつとは

アルコール依存症の人が長期にわたる大量飲酒をやめると、離脱症状として「うつ症状」が現れます。

うつの人はアルコール依存症になりやすいですが、逆にアルコール依存症から「うつ状態」になる人もたくさんいるのです。

酔っている時は「ふつう」の状態でも、酔いが覚めると「気分が落ちこむ」うつ状態になります。

アルコール依存症とうつ病が同時に発症する、4つのパターンがあります。

  1. 単に合併で、うつ病・アルコール依存症どちらにも共通の原因があるケース
  2. 大量飲酒を長期に行うことによりうつ病を引き起こすケース
  3. うつ病でゆううつな気分や眠れない状態を緩和するため、飲酒を繰り返すことにより依存症になるケース
  4. アルコール依存症がアルコールを断つことで離脱症状としてうつ状態になるケース

参照 心のトラブルについて うつ病とアルコール

今回のケースは長期の大量飲酒後のアルコールを切ることによる離脱、つまり4.になります。

●筆者

アルコール依存症の筆者

アルコール依存症歴11年うつ、双極性障害あり。断酒はするのですが数年に1度くらいスリップし、連続飲酒にハマり入院する。精神病院入院歴10回以上ギャンブル依存症は克服済み。体験談や皆さんにお役に立てることを書いていきます。

アルコール離脱症状でうつになる

アルコール離脱症状でうつに
アルコール離脱症状でうつに

は、と目が覚めました。

朝になっていたようです。

保護室の外、廊下の窓は、黒に混ざってほんのり青い。まだ陽は昇っていない、早朝。

夜明け前に目覚めてしまったようです。

うすぼんやりと窓を見ていました。

しばらくすると、意識がだんだんはっきりしてきます。

まだ、アルコール離脱症状を感じました。

酒が切れてずいぶん経ったような気がしがしましたが、症状はまだ収まっていません。

手はまだちゃんと震えていて、脂汗も額をじっとりと濡らしていきます

しかしそれでも、昨日よりはずいぶん軽くなった気もします。

アルコール離脱症状の身体的なほうは、もうしばらくすれば治まっていくでしょう。

しかし、心のほうはいっこうに収まる気配がないのです。

マイナス思考がずっと続いているのです。

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アルコール性うつが治まらない

アルコール性うつに耐える
アルコール性うつに耐える

アルコール離脱症状のうつ状態で、マイナス思考がずーっと続くのです

うつが治まらない。意識がある間、離脱症状とうつ症状がずっと続く。

昼寝が出来る患者がうらやましい。うつが出るので、昼はまったく眠れないのです。


まだ部屋の電灯はついていません。暗い。

6時になったら看護詰所のスイッチで電灯が点きます。自分では電気がつけられません。

暗い部屋に、ひとりベッドに座っています。

この鉄格子の部屋には、私の他に誰もいない。話ができる相手がいない。

つらさを分かち合える仲間もいない。

ひとりぼっち、狭い保護室で離脱症状に耐えています。

心はずっと、不安感や恐怖感を感じています

アルコール性うつでマイナス思考に

うつ症状に耐える
うつ症状に耐える

なぜ私ははひとり、ここにいるのでしょう。

私は何をしたというのでしょう。

酒を飲んだだけじゃないか。酒などみんな飲んでるじゃないか

なぜ私だけ苦しまなければならないのか。

どこで間違ったのか。

ここでどうすればいいのか。ただ、ここで生きている。ただそれだけ。

生きていることになんの意味があるの。

シャバから隔離され、鉄格子のなかに閉じ込められ、気の触れたような患者と共にただただ生存している。

私がここで生きていることに意味は?

いても、いなくても誰も気にしないんじゃないの?

いっそのこと、死んで消えてしまったほうが楽なのでは・・・・・・


ずっとマイナス思考が続き、うつ症状が酷くなってきます。

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うつ症状に次々と襲われる

アルコール性うつに次々と襲われる
アルコール性うつに次々と襲われる

生きていることの意味はなんなの?

生きていても何も良い事はないじゃないか。

死んでも何も変わらない。

ならば、死んでしまったほうが楽なんじゃないのか。

私は苦しみから開放され、家族も苦しみがら開放される。

しかし、娘を2人残して父親が消えてしまったら、彼女たちはどうなる?

娘たちに深い傷を与える結果になるのではない。ダメだ。

しかし、苦しい思いをしながら生きるのも嫌だ。

死んでしまいたい。

いや、それはダメだ。

死ぬ、ダメ、死ぬ、ダメ・・・・・・

私は完全にうつ症状の思考回路におちいり、はいあがれない状態にいました

布団をちぎれば、ヒモはいくらでもできます。

ただ、保護室にはヒモをかけるものはありませんでした。ドアノブは、部屋の外側にあります。

どうやって死ねばいいのか考えあぐねます。

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マイナス思考の連鎖

マイナス思考の連鎖
マイナス思考の連鎖

私の頭はうつ症状に侵されてマイナス思考におちいり、負の考えがさらに負の考えを呼び、どんどんと落ちていきます。

マイナス思考の連鎖が始まります。どうやっても止めることができないのです。

私の心は谷の底へと逆さに落ちていきました。

暗闇の底へぶつかり、はいまわるのです。

脱出することのできない暗闇でぐるぐると同じことを考え続けます。

やめるんだ。

アルコール性うつ症状から這い上がる
出典: 東北 日本経済新聞 より引用

よく考えてみろ。

東北の震災にあった人達のことを考えろ考えろ思い出せ。

彼らは子供、親、クラスメイトを一瞬で奪われた。生き残った親や子どもことを考えろ。

私はなんとおこがましい、と思った。

彼ら犠牲になった人達は、死にたかったわけではない。

生きていて、これからも生きるハズだった。

なのに彼らは、最も大事な我が子、親を一瞬で奪い去られた。

自分をちゃんと見ろ。ちゃんと生きているじゃないか。

だれも死んじゃいないじゃないか。なのに、自ら死ぬことを考えている。

生きるハズだったのに、死んだ人たち。生きるのに最も大事なモノを失った生存者たち。

なんでもない、ただ生きているのに、死ぬことばかりを考えている私。

私はなんておこがましいのだろう。

まったく死ぬ必要などないのに、死を考える。

その思考は、最愛の人たちを亡くした、不幸のどん底の人を侮辱しているのではないか、なんと浅はかなことを考えていたのだろう。

そんな考えはやめろ、きっぱりやめろ。

考えるてはいけない考えるな生きることだけを考えて頑張れ。

私は、暗闇の底から脱出しつつありました。

アルコール性うつからの脱出
アルコール性うつからの脱出

すでに窓ガラスは明るく、黄色い光をはなっています・・・・・・

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アルコール性うつを保護室で耐える。うつ症状が延々と続く まとめ

  • アルコール離脱症状のうつ症状、狭い鉄格子の保護室、テレビもなく、ひとりぼっちで誰もしゃべる人がいない、これらの要因が重なって、私はどんどんマイナス思考に落ちていきました

  • アルコール性うつは重く、楽しい事など考えられません

  • アルコール性うつせいもあり、元来もっているうつ病のせいでもあり、どんどん悪循環にはまっていきます

  • うつ病を持っている人がアルコール禁止なのはそのせいです。ただでさえうつ病で消えて無くなりたいと思っていたりするのに、アルコール性うつがさらに追い打ちをかけ、行動させるからです。

●あわせてよみたい

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