アルコール依存症で脳委縮、独り言がうるさい新患が来た 精神病院体験談(2-21)

アルコール依存症で脳委縮、独り言がうるさい新患

今日はアルコール依存症で脳委縮して、頭がおかしくなった患者の話です。

年は60代か、まだ認知症がでるような年でもないのに、周りが迷惑するケースです。

●アルコールによる脳委縮とは

アルコールと脳委縮の関係は、厚生労働省でも示されています。

一般的に見られる脳萎縮の原因の一つにアルコールがあります。アルコール依存症のように明らかなアルコールの問題がある人には、脳萎縮が高い割合でみられることは知られていますが、依存症ではない一般の人でも飲酒量に比例して脳萎縮の程度が強くなることが最近の調査により示されています

脳委縮:e-ヘルスネット厚生労働省 より引用

私が10年前の40歳で脳CTを取った時、脳の前頭葉に若干隙間があり、ギザギザになっていました。

主治医は「40歳で脳委縮が始まっているのは珍しい」といわれ、相当な量のアルコールを飲んでいたことが発覚しました。

●筆者

アルコール依存症の筆者

アルコール依存症歴11年。断酒はするのですが数年に1度くらいスリップし、連続飲酒にハマり入院する。精神病院入院歴10回以上。体験談や皆さんにお役に立てることを書いていきます。

新たな精神病患者が入院してきた

アルコールを抜く点滴
アルコールを抜く点滴

新たな精神病患者が入院してきました。

60代か、その後半か、年はそんな感じです。

彼の風貌はとても変わっていました。

真っ白な白髪頭は天然パーマ、黒のスーツの上着をはおり、そして下は青いジャージのズボンを履いている、という奇妙キテレツな恰好でした。

ほぼアルコール依存症に間違いない。(後日、アルコール依存症の勉強会に来ていたので間違いなかった)

長年の飲みすぎがで脳が委縮しているのか、認知症なのか、どちらも発症しているのか、独り言をずっというのです。

独り言をいう患者は、夜がとにかく困るのです。

眠れたもんじゃない。

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アルコールによる脳委縮か、ひとり言をいう

脳委縮して独り言を言う患者
脳委縮して独り言を言う患者

その風貌、白髪の天然パーマが似ていることから、皆は彼のことを「ベートーベン」と呼んでいました。

もちろん陰で。

彼はとにかく、独り言が多かった。

人がいようがいるまいが、誰かにむけて何かを喋り続けているのです。

ロレツが回っておらず、なにを言っているのかがさっぱり理解できない

かろうじて聞き取れた単語も、支離滅裂なのです。

ワシはもうれきこさじまわれのに、あの人がこんおあかいんけじゃいあけの・・・・・・

こんな感じでずーっと独り言を言い続けます。

彼は最悪なことに、私のとなりの保護室に入れられたのです。

隣部屋、ひとり言がうるさい

独り言がうるさい
独り言がうるさい

そうだ、何か歌をうたおう。

こちらも声を出せば、向こうの声が気にならないにハズ。

イライラしながらも、声をふり絞って歌ってみました。

♪ふたりでぇー ドアをしぃーめぇーてぇー

 ふたりでぇー  名前けぇーしぃーてぇー

 そのときぃー  こころは、なにかをぉー

 はぁーなぁーすぅー だろーおぉーぉー

 (尾崎紀世彦「また逢う日まで」 作詞:阿久悠)

狭い保護室の壁に声が反響して、カラオケのようでなかなか気持ちいいものです。

しばらく歌って、少しいらだちが静まってきました。

となりの独り言もいつのまにか止んでいます。

さあ、睡眠薬も飲んだし、寝てしまおう、と布団をかぶったとたん、となりから「歌のようなもの?」が聞こえてきました。

ふぅたぁりでぇぇ~ どぅあぉうぉしぃ~めえ~てえええ~

 ふぅたぁりでぇぇ~ なぁむぁえくぇ~しぃ~てええ~


しまった。同じ歌を!

いかん、こりゃどうにも、まったく逆効果だった・・・・・・

このころはまだ尾崎紀世彦さんは存命でした。
まさかアルコール依存症でひとり孤独死するとは思いもしなかったですね

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アルコール依存症で脳委縮、独り言がうるさい まとめ

厚生労働省は、アルコール依存症でなくても大量飲酒者は脳委縮すると述べています。

認知症ににもなりやすいようです。

健康に長生きするためには、お酒の量を減らすべきです。

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