私「ここは!? ・・・・・・鉄格子のおりの中だ! なんでこんな所にいるんだ!」
気がついた私は、飛び起きた。
私「なんなんだ。ここはどこなんだ」
酔って記憶がない。
私「なんで鉄格子の中なんだ。なんでこんな所にいれられてるんだ!」
私「おーい、誰か!誰かいないのか!」
アルコールがまだ抜けきっていない私は、ひどく混乱した。
メンヘラ男。アルコール依存症歴11年、25歳でうつ病、39歳でアルコール依存症とうつ病を再発、さらに双極性障害になりメンヘラに。断酒に失敗し広島の瀬野川病院、呉みどりヶ丘病院などの精神病院・閉鎖病棟に10回も入院。精神障害者手帳2級、障害年金2級。断酒・入院・うつの体験談、どうやって飲まないで生きていくかのノウハウを書いていきます。
※なお、筆者の体験談は事実のままですが、断酒会の事例は架空の人物ものとします
パチンコ屋で酒を飲みながら打つ
鉄格子になんか入れられたことは生まれてこのかた一度もない。そして、ここに来た記憶もまったく飛んでいて覚えてない。
朝、ワンカップ焼酎を2本飲んだあたりまではしっかり覚えている。そして軽く酔ってパチンコ屋でいくらか打ったのも覚えている。私はパチンコ屋にいくと、必ずコンビニかパチンコ屋の隣のうどん屋で1杯飲んで酔っ払って打つ。
そうだ、うどん屋で何杯か飲んだような気がする。コンビニで何本か追加したような気もする。それから、酔って記憶がない。私はうつ病の向精神薬をたくさん服用しているので、副作用で焼酎3合で記憶が飛んでしまう。
酔って記憶がない、気がつけば鉄格子の中に
部屋の古ぼけた天井にはところどころシミがあり、今にも消えそうな蛍光灯が薄暗く光っていた。床は固いタイルで、1回も陽にあてられたことのないような古いふとんが敷いてあり、その上に私は座っている。
壁の汚れなどから、ずいぶん古い建物だということが想像できた。部屋を回って確認してみると、私がいる場所は3面が水色の壁で、1面が鉄格子だった。
鉄格子の左側が扉になっている。扉のノブを回そうとしたが、回らない。鍵がかけられていた。部屋から出ることができない。
私(出られない。完全に閉じ込められてるじゃないか。もう、わけがわからない。誰かいないのか)
激しい喉の渇きに襲われる
私(ああ、喉が渇いた・・・・・・酒が切れたせいか?)
私は激しい喉の渇きを感じた。
「汗をかいたので、水が欲しい」という軽い喉の渇きではなく、アルコールの代謝により水分を大量に使用したために、身体が失われた水分を要求している、というアルコールによる水分不足の喉の渇きだ。
身体中が水分を欲している。アルコールが切れて喉が渇き、口の中は唾液が出ず、ねばついている。もはや、口の中がほとんど乾燥していた。もう粘膜は水分を失って皮膚のようになっている。
私「おーい!誰かいませんかーっ!」
私「おーい!誰かーっ!」
大声で人をを呼んでみた。しかし誰の返事もない。
少しだけ酒が残っているが、すでに意識ははっきりしていました。意識がはっきりしているため、口中が乾燥した感覚はつらい。舌が、少しの唾液でねっとりする。しかしその少しの唾液さえもなくなり、唇も舌ものどもカサカサに乾燥している。
警察署の留置場
私「おーい!誰かいませんかーっ!」
私「おーい!おーい!」
何回もしつこく呼び続けると、やっと、足音がバタバタとこちらへ向かってきた。
やっと人が来てくれる。少し待つと、鉄格子の外に制服姿のオジサンが立っていた。
私「何なんですかこれは。ここは一体どこですか?」
制服のオジサンは
警察官「ここは広島県安佐南警察署だ」
と一言いい放った。
私は警察の留置場の中にいたのだ。
私(警察・・・・・・留置場所か?ぼくはなにをしでかしたんだ? 法に触れるような事をしたのか?)
警察署の中に自分がいる・・・・・・胸の中が不安で一杯になった。
まとめ 酔って記憶がない、気がついたら警察の留置場
- 薬を飲んで酒を飲んだため、あっという間にブラックアウトし、記憶がなくなりました。
- ブラックアウトした状態は本人もわけがわからず、犯罪を犯す可能性があります。
- たまたま犯罪を犯していなかったので警察署の留置場で済みましたが、もっと大ごとになっていたかもしれません。拘置所、刑務所だったかも知れません。
- 薬、特に向精神薬を飲んでる方はお酒を控えましょう。
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