精神病院の閉鎖病棟から電話するも、妻とはもう終わっていた 精神病院体験談(1-20) 

精神病院の閉鎖病棟から電話するも、妻とはもう終わっていた 精神病院体験談 アルコール依存症

酒を毎日浴びるように飲んで、精神病院・閉鎖病棟につっこまれました。

妻はすでに私に愛想をつかしていました

精神病院の閉鎖病棟では日付がわからなくなる

精神病院・閉鎖病棟のカレンダー
精神病院・閉鎖病棟のカレンダー

今日は入院何日目なのだろう。

いったい何月何日なのだろう。

長い間、精神病院の閉鎖病棟に閉じ込められていると、日付がわからなくなります。

まいにち毎日同じことの繰り返し

起きて、検温して、朝食を食べてタバコを吸い、アルコール勉強会に出席して、また昼メシを食べ・・・・・・

曜日すらわからなくなってきます。

デイルームの壁に、作業療法で作ったと思われる大きなカレンダーが貼ってあります。

が、カレンダーを見ても今日が何日なのか、何曜日なのかがわからなくなるのです。

朝の9時から朝礼が行われますが、その際、看護師がはっきりと

看護師
看護師

おはようございます! 今日は9月2日の土曜日です!

と日付と曜日をいってくれます。

マロ
マロ

ああ、今日はテレビで吉本新喜劇があるなぁ。怪傑えみチャンネルもあるなぁ。楽しみだなぁ。

と理解するのです。

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閉鎖病棟ではテレビが重要

精神病院・閉鎖病棟のテレビ
精神病院・閉鎖病棟のテレビ

閉鎖病棟ではバラエティ番組は重要です。

暗く重い空気をゆいいつ和らげてくれるのが、お笑い番組なのです。

精神病院では個々にテレビはなく、デイルームにひとつだけ

なので多数決でテレビ番組を決めたりするのですが、お笑い番組はたいてい賛成多数となります。

イッテQなどを家で観てる人も多く、そのまま病棟でも観れる場合が多いです。

次に多いのが、なぜかミュージックステーションなどの音楽番組。

ミュージックステーションはわりと若い人向けの歌手が出ますが、40代の患者でもミュージックステーションを見たがります。

いやな時期が水戸黄門 → 大相撲 → プロ野球の毎日ローテーション。

まったく興味がないのに、年寄りがどうしても見たがるのでつまらない日々が続きます。

大勢の年寄りが見たがるので、ゆずるしかないのです。

精神病院・閉鎖病棟からの電話

アルコール依存症の娘たち
アルコール依存症の娘たち

入院してすいぶんも経った気がしました。

家族が、特に小さい娘たちが恋しくなってきます。

娘の声が聞きたい

電話をしたほうがいいか、しないほうがよいか・・・・・・

先日、ボストンバッグに入院セットを持ってきた嫁さんのあの態度。

ヘタすれば、離婚話になるかもしれない。

それだけはどうしても避けたい。

しかし、前回入院したときのように、外泊許可は出ないだろう。

もうすぐ離婚なのだから。

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閉鎖病棟からの電話、娘の声を聞きたい

精神病院・閉鎖病棟の公衆電話
精神病院・閉鎖病棟の公衆電話

少しだけで良い、一言だけで良い。娘の声が聞きたい・・・・・・

電話をしてみました。

精神病院の閉鎖病棟では携帯電話は持ち込めません

電話といえば、世間ではほぼ絶滅した緑色の公衆電話を使うしかない。

しかも売店で「テレフォンカード」なるものを買わないといけないのです。

妻にテレフォンカードを送ってくるように頼んだことがあるのですが、もうその辺の店には売っていませんでした。

公衆電話がないのに、テレフォンカードが売れるわけがない。

テレフォンカードとは:若い人に解説すると、公衆電話にこのカードを突っ込むとお金なしで会話ができるようになります。1枚が50度や105度と決まっていて、1度=10円分です。
要は電話のプリペイドカードで、スマホや携帯がない時代はみな持っていました)

精神病院の売店で売っているテレフォンカード
精神病院の売店で売っているテレフォンカード

売れないモノは店に置かない、当たり前。

今や、ラインやツイッターで世界中とリアルタイム通信できる世の中になったというのに。

いまだにテレフォンカードです。とういうか、それはまだ存在していたのです。

世の中で次々と撤廃されている公衆電話が、デイルームに設置されていました。

以前の入院した時に使っていた、残高がまだ残っているテレフォンカード。

それが荷物の中にWAONカードと共に入れてありました。

こんなものを、また使うことになるとは。

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電話をかけてみた・・・・・・妻とは終わっていた

離婚を考えている妻
離婚を考えている妻

木製の電話ボックスに設置してある公衆電話の受話器を取り、その「テレフォンカード」を銀色のカード投入口につっ込みます。

ボタンを押しました。

08252・・・・・・我が家のダイヤルを押します。

しばらく経って、義母が出ました。

無表情な声で、「娘に代わる」そう言いました。

向こうは妻に代わります。

妻「なんか用。

それは私の胸に突き刺すような、冷めた声でした。

別に、特にない。娘の声が聞きたいから

妻「ふうん、そう

さらに、胸を裂き切るような声が、受話器から響いてきました。

娘の声が聞きたかっただけなのに、私の胸は張り叫び、もう聞く気になれません。

ガシャン、と乱暴に受話器を置きます。

・・・・・・もう、二度と電話はしない。

そう思いました。

アルコール依存症の娘たち2
アルコール依存症の娘たち2
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小学生の娘たちに手紙を書こう

閉鎖病棟から娘たちへ手紙を書く
閉鎖病棟から娘たちへ手紙を書く

私は今後、いったいどうなるのか。

うつが酷くなり、死ぬかもしれない。

生きる価値を見いだせない。

娘たちに、「父親がちゃんといた」という証拠を残したい。

そうだ、手紙を書こう!

私はボストンバッグから、筆記用具を取り出した。

娘たちへ。大きくなったら読んでください

と見出しを書いた。

それが、この「精神病院・閉鎖病棟体験談」の元になった手紙です。

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精神病院の閉鎖病棟から電話するも、妻とは終わっていた

まとめ
  • 妻はまだアルコール依存症の再飲酒に激怒し、入院する度に憤慨していました

  • 今でこそ「再飲酒は病気が原因である」ということを理解して、断酒している期間が長くなってきましたが、当時はまだまだどちらも知識が足らず、私も妻も入院する度に大騒ぎになっていました

  • 今は娘たちが専門生、中学生と大きくなりましたが、当時は小学生や幼稚園。愛らしい娘と離れ離れになるのがとても辛かった覚えがあります

  • 外界との連絡手段は公衆電話しかなく、携帯電話にかけるとテレフォンカードがすぐなくなって困りました。売店で購入すると小遣いがすぐなくなるため、送ってくるように言ったのですが、「家から遠い生協にしか売ってない」と。当たり前ですね。売れない物は店に置かないので。
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