酒を毎日浴びるように飲んで、精神病院・閉鎖病棟につっこまれました。
妻はすでに私に愛想をつかしていました。
精神病院の閉鎖病棟では日付がわからなくなる




今日は入院何日目なのだろう。
いったい何月何日なのだろう。
長い間、精神病院の閉鎖病棟に閉じ込められていると、日付がわからなくなります。
まいにち毎日同じことの繰り返し。
起きて、検温して、朝食を食べてタバコを吸い、アルコール勉強会に出席して、また昼メシを食べ・・・・・・
曜日すらわからなくなってきます。
デイルームの壁に、作業療法で作ったと思われる大きなカレンダーが貼ってあります。
が、カレンダーを見ても今日が何日なのか、何曜日なのかがわからなくなるのです。
朝の9時から朝礼が行われますが、その際、看護師がはっきりと




おはようございます! 今日は9月2日の土曜日です!
と日付と曜日をいってくれます。




ああ、今日はテレビで吉本新喜劇があるなぁ。怪傑えみチャンネルもあるなぁ。楽しみだなぁ。
と理解するのです。
閉鎖病棟ではテレビが重要




閉鎖病棟ではバラエティ番組は重要です。
暗く重い空気をゆいいつ和らげてくれるのが、お笑い番組なのです。
精神病院では個々にテレビはなく、デイルームにひとつだけ。
なので多数決でテレビ番組を決めたりするのですが、お笑い番組はたいてい賛成多数となります。
イッテQなどを家で観てる人も多く、そのまま病棟でも観れる場合が多いです。
次に多いのが、なぜかミュージックステーションなどの音楽番組。
ミュージックステーションはわりと若い人向けの歌手が出ますが、40代の患者でもミュージックステーションを見たがります。
いやな時期が水戸黄門 → 大相撲 → プロ野球の毎日ローテーション。
まったく興味がないのに、年寄りがどうしても見たがるのでつまらない日々が続きます。
大勢の年寄りが見たがるので、ゆずるしかないのです。
精神病院・閉鎖病棟からの電話




入院してすいぶんも経った気がしました。
家族が、特に小さい娘たちが恋しくなってきます。
娘の声が聞きたい。





電話をしたほうがいいか、しないほうがよいか・・・・・・
先日、ボストンバッグに入院セットを持ってきた嫁さんのあの態度。
ヘタすれば、離婚話になるかもしれない。
それだけはどうしても避けたい。
しかし、前回入院したときのように、外泊許可は出ないだろう。
もうすぐ離婚なのだから。
閉鎖病棟からの電話、娘の声を聞きたい









少しだけで良い、一言だけで良い。娘の声が聞きたい・・・・・・
電話をしてみました。