精神病院の任意入院・医療保護入院・措置入院患者の特徴 精神病院体験談(2-10)

精神科の任意入院・医療保護入院・措置入院患者の特徴

精神病院の入院形態は三種類あることは述べました。

  • 任意入院
  • 医療保護入院
  • 措置入院

この3つです。

そして、私はアルコール依存症を治すために、酒を断つために自ら病院に来たのだから、当然、任意入院だと思い込んでいました

しかし、保護室のベッドわきに置いてあった紙切れは「入院計画書」と「医療保護入院についてのお知らせ」でした。

医療保護入院の入院計画書
医療保護入院の入院計画書

その紙切れには

  • 手紙やはがきなどを出したり受け取ったりは制限されない
    
  • 行政機関職員、弁護士との電話・面会は制限されないが、それ以外の人との電話・面会は病状に応じて制限することがある
    
  • 処遇に不服があれば県知事に請求することができる

などといったことがぎっしりと書かれていましたが、結局、「医療保護入院」なのです。

がくぜんとしぼうぜんとしました・・・・・・

任意入院の患者

なぜ、こうもがくぜんとするのかは、この記事に書いています。
強制入院、医療保護入院でまた保護室へ 精神病院体験談(2-8)

任意入院は任意に退院できるのですが、医療保護入院は3か月は退院できないのです。

現実的な例で説明します。

任意入院とは

任意入院の患者
任意入院の患者

精神的に調子が悪いなどで、自分から病院を訪れて診察してもらい、入院した場合

また、自分で精神病の悪化に気づき、自ら病院を訪れて入院した人。

入院中に治療を受けて退院します。

ヤクザの人が利用することがある

映画『ヤクザと家族 The Family』予告篇 より引用
映画『ヤクザと家族 The Family』予告篇 より引用

ある時、ヤクザ関係の方が入院してきました。

ちょっと立ち話で病名を聞いてみると

ヤクザ「あいつら病院までは追ってこれんけぇのぉ・・・・・・

だと。別に病気じゃない・・・・・・

「あいつら」が警察なのか、敵対する組織なのか誰だかわからないですが、ただ単に閉鎖病棟に逃げ込んできたらしいのです。

まるで安全なホテル代わりです。

退院予定はいつになるのか

それはともかく、任意入院は自分の意志で入院するので、基本的には自分で「退院したい」と思えばいつでも自由に退院する事ができるのです。

私は2、3週間ほど入院してアルコールを断ち、アルコール離脱症状が収まった頃に退院しようと考えていました。

ところが「医療保護入院」になると、話は違います。

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医療保護入院の患者

アルコール依存症の妻
アルコール依存症の妻

医療保護入院は自分の意志で退院ができません。

医療保護入院は夫や妻・子どもの病状にたまりかねた家族が患者をムリヤリ連れて来て入院になるケースがほとんどです。

医師の退院許可と保護者(家族)の許可が必要なため、数ヶ月にわたり、この塀の中から出ることができないのです。

医療保護入院では、「医療計画」がたてられ、その計画通りに治療がほどこされる。

その医療計画は、たいていワンクールの3ヵ月です。

アルコール依存症患者、薬物依存患者の場合

「治療」といってもアルコール依存症患者の場合は、ビタミン剤を点滴され、あとはひたすら酒害・断酒のための勉強会・セミナーに出席したり断酒会に出席したりの日々が繰り返されるのです。

覚せい剤など薬物の場合は、特に治療はなく、ひたすら勉強会です

アルコール依存症や薬物依存は、現代ではまだ治癒することはできない病気のため、治療と言うより教育なのです

勉強会ばかり3ヵ月続く入院生活

精神科でのアルコール勉強会
 出典 Geekroid より引用

アルコールや薬物で入院した患者には、勉強会の資料が渡されます。週に何回も勉強会があり、資料を一通り勉強させられ、結局3ヵ月近くかかるのです。

再入院した患者にもまた、また新たに資料がわたされます。

1回勉強したことはだいたい覚えているのですが、再飲酒したということで、また繰り返し繰り返し勉強させられます

懲役・実刑3ヶ月ということです。

酒を飲んだのが悪いとはいえ、まったく時間の無駄に感じてしまいます。40代、人生の半分を過ぎた人間にとって、病院での3ヵ月は本当に人生の無駄に思えるのです。

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常習犯で退院したらすぐ晩酌する人ならともかく、ちゃんと断酒をしていたしアルコールを口にしてはいけないのはわかりきっているため、アルコールが切れた時点で退院させてほしいと思います。

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